◇ 最新ニュース ◇
【Watch記事検索】

過去半年間の「CD購入率」が33.7%に減少。RIAJ調査

−レンタル/配信利用も減少。YouTube利用は増加


 日本レコード協会(RIAJ)は17日、2010年度の「音楽メディアユーザー実態調査」報告書を公開した。

 同報告書は2010年8月10日〜16日における、インターネットアンケート調査の結果をまとめたもの。対象者は12〜69歳の男女(中学生は親の代理回答)で、サンプル数は5,046。CD購入や、音楽配信の利用、ポータブルオーディオプレーヤーの保有率などを調査している。



■ CD購入/レンタル/ネット配信は減少。CDシングル購入は「アイドル」が上位に

 過去半年間(3月〜8月)におけるCD購入率は33.7%で、昨年の調査に比べ3.1ポイント減少。レンタル率は前年比0.5ポイント減の24.6%、インターネット有料音楽配信の購入率は同2.8ポイント減の9.3%で、いずれも前年を下回った。一方で、CD購入とレンタルの併用については11.3%で0.6ポイント増加している。

 年代別の割合では、「CDアルバム・シングル」と「インターネット配信」を利用する人が多いのは30〜40代で、「着うたフル」は中学生〜20代社会人が最も多く利用する傾向が表れている。

 新品CDの購入率は昨年から3.0ポイント下落し、30.6%。年代別では男性/女性ともに高校生や大学生の購入率が平均を上回っている。購入枚数の平均は、昨年とほぼ同じ4.2枚。

 インターネット音楽配信は、アルバム/シングル共に男性の購入率が高く、着うたフルの購入率は女性が高い。ネット配信でのシングル購入率が最も高いのは男性が中学生(15.0%)、女性が20代社会人(13.0%)。着うたフル購入率は男性が高校生(17.6%)、女性は20代社会人(20.0%)が最も高い。購入曲数の平均で見ると、インターネット配信/着うたフルともに男性が多い。

 購入した新品CDアルバムをジャンル別で見ると、最も多いのは「日本のポップス」で56.4%。「海外のポップス」(19.9%)、「日本のロック」(19.6%)が続いている。なお、今回から項目に加わった「日本のアイドルミュージック」は16.0%だった。「アニメ音楽(映画/テレビ/ビデオアニメ)」は11.6%。アニメ音楽の購入率は、男性中学生(46.6%)や高校生(39.3%)、大学生(21.9%)、女性中学生(30.2%)、高校生(17.1%)が高い数値を示している。

 新品CDシングルについても、同様に「日本のポップス」が60.1%で最も多いが、それに続いたのは「日本のアイドルミュージック」で、24.5%。次は「日本のロック」で19.7%、「アニメ音楽」は17.4%だった。アニメ音楽の購入率は、男性中学生や、大学生、女性中学生が高い。

 初めてCDを購入するアーティストについて、購入のきっかけとなった媒体を男女別で見ると、男性中学生で最も多かったのが「テレビ番組(音楽番組)」(24.5%)、高校生が「テレビCM(楽曲のCM)」(21.1%)だったが、大学生は「ニコニコ動画」(18.3%)、20代社会人は「YouTube」(24%)が1位。20代以下の層では、いずれも動画配信サイトが上位に入っている。30代と40代は「FMラジオ」、50代は「CD店に置いてあるCD」、60代は「テレビ番組」が最も多い。

 女性は、中学生で最も多いのが「テレビCM」(25.3%)、高校生は「アーティストの公式サイト(ブログ以外)」(18%)、大学生は「友人・知人」(18.8%)、20代社会人は「CD店に置いてあるCD」(18.6%)、30代は「テレビCM」(22.3%)、40代は「テレビ番組」(15.5%)、50代は「YouTube」(14%)、60代は「友人・知人」となっている。

 着うたフルの「認知」、「興味」、「購入」のきっかけとなったものについては、いずれもテレビCM(楽曲のCM)やテレビ番組の割合が高い。テレビ以外ではYouTubeが上位に入っている。



■ 音楽のためにYouTubeを使う人は56.7%。音楽ソフトからの録音は減少

 「音楽を楽しむために利用したサービス」で最も多かったのは、昨年に引き続きYouTubeで、56.7%。2位がテレビ(40.8%)、3位がカラオケBOX(37.8%)、4位がFMラジオ(37.7%)、5位がニコニコ動画(23.6%)となっている。「今後利用を増やしたいサービス」についてもYouTubeは昨年より9.4ポイント増の38.2%で最多となった。

 「普段、使っているオーディオ機器」のトップはパソコン(CD-R/RW付き)で、57.5%。コンポ型ステレオ(ミニコンポ含む)やiPodがそれに続いている。「今後欲しい機器」についてはiPodが21.0%で昨年と同様に最も多かった。2位はコンポ型ステレオ、3位はiPhone。

 「録音経験の有無」については、音楽ソフトや放送から録音したという人は19.8%と、昨年から8.5ポイント減少。自分で買った/レンタルしたCDから録音したという人の割合が昨年から減少しているのに対し、YouTubeから録音したという人は昨年から5.4ポイント上昇の28.2%となっている。録音先としては、パソコン(HDD)が69.5%で最も高く、次はデジタル携帯オーディオプレーヤー(iPodなど)、CD-R/RW(42.4%)となっている。

 この半年間で、音楽を楽しむためにYouTubeを利用した人の割合は56.7%で、ニコニコ動画は23.6%、それ以外の無料動画配信サイトは10.0%。無料動画配信サイトで音楽を聴く時間は1週間あたり3.7時間となった。

 無料動画配信サイトで視聴した曲の中で、購入した曲数は平均6.7曲。CDを購入した理由について多かったのは「ファンだから」(32%)、「高音質で聴きたい」(29%)、「コレクションしたい」(20%)という回答だった。

 新品CDアルバムの購入が減った理由として挙げられたものでは、最も多かったのは「金銭的な余裕が減った」(47.2%)で、次は「好きなアーティストが曲を出していない」(27.2%)、「音楽を聴く時間を持てなかった」(24.9%)、「YouTubeなど無料動画配信サイトでの聴取が増えた」(22.6%)、「好きなアーティストに関係なく、買いたいと思えるような曲が減った」(20.0%)、「無料での音楽ファイルのダウンロード利用が増えた」(13.3%)となっている。無料動画配信サイトから音楽に関するファイルをダウンロードした人は約25%で、平均ダウンロード曲数は32.6曲だった。

 CDショップの利用状況については、店舗来訪者が58.2%で、ECサイト利用者(44.4%)より多かった。店舗とECサイトの両方を利用する人は36.0%だった。中学生〜20代社会人は、店舗を利用する割合が高くなっている。



(2011年 2月 17日)

[ AV Watch編集部 中林暁]