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Netflix退会前に観て欲しい、AV Watch編集部員オススメ作10選

日本代表の侍ジャパンは準々決勝でベネズエラに敗れ、ベスト8敗退となった「WORLD BASEBALL CLASSIC 2026」(WBC2026)。この大会をきっかけにNetflixに初めて加入したという人に向けて、サービス解約前に観て欲しい「AV Watch的オススメ作品10選」を紹介する。Netflixは解約手続き後でも、契約期間内であればサービスを利用できるので、この記事を参考にNetflixを堪能しきっていただければ幸いだ。

今回、編集部でピックアップした作品は以下の10タイトル。一部例外はあるが、基本的にはNetflixでしか視聴できないNetflixオリジナルコンテンツを中心に選んでいる。

  • シティーハンター
  • 忍びの家 House of Ninjas
  • シェフのテーブル:BBQ
  • タコスのすべて
  • タイラーレイク-命の奪還-
  • 新幹線大爆破
  • ハウス・オブ・ダイナマイト
  • 超かぐや姫!
  • ひゃくえむ。
  • ヴァイオレット・エヴァーガーデン

Netflix映画「シティーハンター」

Netflix映画『シティーハンター』
Netflixにて独占配信中 (C)北条司/コアミックス 1985

大人気コミックを令和の日本を舞台に実写化した作品。主演は鈴木亮平。射撃スキルは抜群、仕事もナンパもさらっとこなす超一流のスイーパー、冴羽獠。亡き相棒の妹に懇願され、しかたなくふたりでその死をめぐる真実を追い始める。2024年4月に配信開始されると、日本のみならず世界でも高い注目を集め、32の国と地域で週間TOP10入りを果たした。

注目は、主人公の冴羽獠を演じる鈴木亮平の“再現度”の高さ。「シティーハンター」といえば、迫力あるアクションやシリアスな展開があれば、お色気シーンやマンガらしい奇想天外なシーンも登場するが、原作の大ファンだという鈴木はときにシリアスに、ときにユーモラスに、その世界を存分に表現している。

またガンアクションも見どころのひとつ。鈴木は配信直前に新宿で行なわれたイベントで「この作品、半分はずっとふざけているんです。めちゃくちゃふざけているんですけど、残りの半分、特にアクションシーンはめちゃくちゃシリアスなんです」と語っている。

「股間に馬の頭をつけて戦ったりするんですが、アクション自体はとてもハード。特にガンアクションとなると、いろいろ大変なことが出てくるのですが、
今まで日本で作られたガンアクションがある作品のどれにも負けたくないという思いで、相当レベルの高いものができたんじゃないかという実感があります」

「シティーハンター」作品ページ

Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」

Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」
Netflixにて独占配信中

「これまで何度も映像化され、そのミステリアスさと恐るべき身体能力で世界中を魅了してきた”忍び”。そんな”忍び”が、この現代日本にいまだ身を潜めているとしたら――」というコンセプトで、忍者をフィーチャーしたドラマシリーズ。全8話。

主人公の俵晴(たわら・はる)を演じるのは賀来賢人。自身も原案、共同エグゼクティブ・プロデューサーとして製作陣にも名を連ね「命懸けの作品」と語るほど並々ならぬ意気込みで作品づくりに挑み、類い稀なる才能を持つ忍びでありながら、その優しさが仇となり大きなトラウマを抱える俵家の次男を演じている。

忍者が主人公ということもあり、今作は暗い場面でのアクションシーンが多め。第1話の冒頭から、夜のコンテナ埠頭を舞台に忍者たちによる戦いが描かれる。AV Watch的には、暗い場面でどれだけ階調豊かな映像表現ができるかも見どころのひとつ。

「忍びの家 House of Ninjas」作品ページ

Netflixシリーズ「シェフのテーブル:BBQ」

Netflixシリーズ「シェフのテーブル:BBQ」
Netflixにて独占配信中

“テレビドラマのアカデミー賞”とも称されるエミー賞候補となったドキュメンタリー「シェフのテーブル」シリーズより、バーベキューにフォーカスしたシリーズ。アメリカ、オーストラリア、メキシコなど、世界各地を訪ね、その道のプロに、調理のこだわりなどを聞いていく。全4話。

日本でBBQと言うと「キャンプ場など屋外で網焼きしながら食べること」というイメージだが、本来は薪や炭などを使い、弱火で肉や野菜などをじっくり焼いたり、煙でいぶす調理方法を指す。

トッツィー・トマネツ氏
Netflixにて独占配信中

シリーズを視聴した編集部員・酒井のオススメはエピソード1「トッツィー・トマネツ」。毎週土曜日のみ営業のBBQ店「Snow’s BBQ」のピットマスターである85歳(撮影時)のトッツィー氏に密着した回で、平日は学校の用務員として働き、土曜日は午前1時に起床。朝8時の開店に間に合うよう、太陽が上る前から仕込みを始めていく。

とくに人気だというのが、トッツィー氏が焼くブリスケット(牛肉の肩バラ肉)。大きな塊肉を12~16時間かけて調理するという。映像には肉がホロホロと崩れる様子や肉汁がたっぷりと溢れ出す様子はもちろん、香りも伝わってきそうな迫力がある。

また、トッツィー氏がまだ夜も明けきらない早朝から炭に火を入れ、汗を流しながら肉を仕上げていく様子も収められており、その熱意にも心を打たれる。

「シェフのテーブル:BBQ」作品ページ

Netflixシリーズ「タコスのすべて」

Netflixシリーズ「タコスのすべて」
Netflixにて独占配信中

メキシコ生まれの人気料理・タコスの歴史や美味しさの秘訣、人気店などを紹介するドキュメンタリー。これまでに3シーズン制作されているが、シーズン1~2は特定の種類のタコスにフォーカスする形の内容となっている。

単純にどれも美味しそうなのだが、メキシコの人々にとってタコスはファストフード的な要素もあるようで、「日本食で言えば立ち食いそば、牛丼、ラーメンに近いのかも」と思う場面も。こちらも視聴後は近所にメキシコ料理屋がないか探したくなること間違いなし。

「タコスのすべて」作品ページ

Netflix映画「タイラー・レイク -命の奪還-」

「タイラー・レイク -命の奪還-」
Netflixにて独占配信中

マーベル作品のマイティ・ソー役で知られるクリス・ヘムズワース主演のアクション映画で、現在「タイラー・レイク -命の奪還-2」の2作が配信中。

これまで数々の危険な任務をこなしてきた屈強な傭兵、タイラー・レイク (クリス・ヘムズワース)。そんな彼が、犯罪王の誘拐された息子を救い出すという命がけの任務に挑む。製作には、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のルッソ兄弟が参画している。

やはり見どころはアクションシーン。今シリーズはワンカット・アクションが多く、没入感も高めてくれる。集合住宅のなかで現地警察と繰り広げる戦闘シーンは、室内という狭い空間ながらハイスピードのガンアクションが展開。流れるような動きで、次々と敵を倒していくタイラー・レイクの姿は、スゴイを通り越して、美しさすら感じる。純粋なアクション映画の爽快感を、たっぷり味わわせてくれる作品だ。

「タイラー・レイク -命の奪還-」作品ページ

「タイラー・レイク -命の奪還-2」作品ページ

Netflix映画「新幹線大爆破」

Netflix映画『新幹線大爆破』
(C)Netflixにて独占配信中

AV Watchにも寄稿している樋口真嗣監督が、1975年公開の東映映画「新幹線大爆破」をリブート。昨年4月に配信されるや、国内視聴ランキングで2週連続1位を記録し、その後2週間限定で劇場公開も行なわれたヒット作。

東京行きの新幹線「はやぶさ60号」に仕掛けられた爆弾。速度が時速100キロを下回ると爆発するという状況下、車内はパニック状態に陥る。時間との戦いのなか、乗客全員を救うべく鉄道人たちが奔走する……。

舞台となる東北新幹線の撮影のために、特別ダイヤで専用の貸切臨時列車を7往復(上野-青森間)も走行。さらに、総合指令所で普段使用されているものを使ったり、鉄道員の所作や言い回しまで、JR東日本から全面的な協力・監修を得ることで、映像に説得力を生み出している。

また、4.6K/スーパー35センサーのデジタルシネマカメラ「ARRI ALEXA 35」での撮影や、ドルビーアトモスによる立体音響も本作のポイント。ラストの大爆破シーンで、どれだけリアルな炸裂・衝撃音を出せるか? サウンドシステムの腕が試される。

「新幹線大爆破」作品ページ

「ハウス・オブ・ダイナマイト」

「ハウス・オブ・ダイナマイト」
(C)Eros Hoagland/Netflix

映画は、アラスカにある米軍基地の視点から幕を開ける。軍人たちの何気ない会話、いつもと同じ風景。しかし、レーダーが1発の弾道ミサイルを探知した事で物語が動きはじめる。

当初は「民間の衛星が無断で打ち上げられたんでしょ」「どこぞの富豪が連絡を忘れたんでしょ」、「北朝鮮のいつもの発射実験で海に落ちるでしょ」と、“いつもの日常”の継続を信じる軍人達。だが、軌道の分析結果が「アメリカ本土のどこかに着弾する」と告げた途端、空気が張り詰める。

震える手で対応マニュアルをめくりながら、弾道弾迎撃ミサイル(GBI)を発射。「大丈夫、迎撃は成功して日常が戻る」という雰囲気が漂うが、迎撃は失敗。防衛即応態勢(DEFCON/デフコン)は完全な戦争状態を示す「1」へと引き上げられる。

どこから、何の目的で発射されたのか、ロシアや中国の動きは何を意味するのか?情報は錯綜。大統領は報復攻撃を行なうよう促されるが……。

特殊部隊が銃器を乱射したり、戦闘機が飛び交うような映画ではなく、登場する驚異は、レーダー画面に映し出された弾道ミサイル1発のみ。だが、それが様々な疑心暗鬼を引き起こし、映画の空気は極限まで緊張していく。慌てた職員が、机の上のカバンを取り落とし、ドサッと床に落ちる音で、鑑賞ている自分もビクッとなる。ストーリーだけでなく、演出と演技も見事。

「機動警察パトレイバー 2 the Movie」、「幻の爆撃」シーンが好きな人は、グッと引き込まれること間違いなし。鑑賞後、日常は薄氷にあるのだと、改めて実感する映画だ。

「ハウス・オブ・ダイナマイト」作品ページ

Netflix映画「超かぐや姫!」

「超かぐや姫!」
(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

劇場19館での1週間限定上映が、限定撤廃で100館以上に拡大されて上映中の「超かぐや姫!」。バイトと学業を両立しながら推し活もしている超絶多忙な女子高生 酒寄彩葉が、竹ではなくゲーミング電柱から赤ちゃん(かぐや)を拾い、瞬時に成長したかぐやのお願い(わがまま)に振り回されていく物語。

ニコニコ動画世代のボカロ曲好きに刺さる楽曲に加えて、“推し活”という言葉が受け入れられ、ブームのようになっている今、ちょうどそこにも刺さった作品であることは確かで、とくにVTuberに独自の挨拶やファンネームなどがあることや、配信のノリみたいなものを受け入れていないと、内容がすんなり頭に入ってこない部分もある。

一方で、想像できる近未来感と、基本的にポジティブで「ネタはネタ」として割り切って観ることのできる明るく楽しい作品で、1作品としてしっかりとまとまっている、という要素がしっかりと評価されている印象がある。配信で一度観て、あのライブシーンを没入感マシマシで楽しみたくなった人は是非劇場へ。

「超かぐや姫!」作品ページ

「ひゃくえむ。」

「ひゃくえむ。」
Netflixにて独占配信中 (C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

アニメ化された「チ。-地球の運動について-」の原作漫画家・魚豊氏。その連載デビュー作をアニメ映画化したのが「ひゃくえむ。」だ。監督は、ロトスコープを得意とし、2020年公開作「音楽」も素晴らしかった岩井澤健治氏。ひゃくえむ。は、その2つの大きな才能が化学反応を起こし、爆裂したような衝撃作。

ひゃくえむ。とは、陸上100m走のこと。

生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねるようになる。

打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていく……。

あらすじを見ると、「2人の少年が100m走に打ち込む、爽やか青春スポーツアニメ」のように思えるが、実際は“100mを誰よりも速く走る事に”人生をすべて捧げた者達の、狂気の物語と言って良い。走る意味、迫る現実、それでも一瞬の煌めきにすべてを懸ける。

ロトスコープで描かれるキャラクター達の動きは、リアルそのもの。アニメなのに、まるで本当の陸上競技の中継映像を見ているような感覚に陥る。土砂降りの中での100m走シーンは、本当に自分が走っていると錯覚するほどリアルで、雨が目に入る痛みすら感じる。

喜怒哀楽の表現が控えめなキャラクター達が多いのも、いかにも日本人らしい。だが、100m走の約10秒の間に、あらゆる感情が爆裂する。静と動の対比が、これほど鮮烈な映画も珍しい。鑑賞後、「最後に全力疾走したのは、いつだっただろう?」と足元を見つめる映画だ。

「ひゃくえむ。」作品ページ

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

(C)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

実はテレビアニメ版、OVAの「Extra Episode」(ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャル)、外伝、劇場版と、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のアニメ全作品全話を見放題で観られるのは2026年3月現在でNetflixだけ。

戦中、戦うための道具として扱われ、感情の起伏が乏しかった少女が、代筆業を通じて人の感情や「愛」について知っていく物語。まっすぐだったり、複雑だったりする人の感情を、シリーズ通して京都アニメーションが丁寧に描いているのが魅力の作品だ。

とくにOVAのExtra Episode「きっと“愛”を知る日が来るのだろう」は、元々BD/DVD最終第4巻に収録されたもの。配信上では「ヴァイオレット・エヴァーガーデン スペシャル」となっているので、なんとなくで観てしまうのがほとんどだと思われるのだが、アニメ第4話と第5話の間に時間軸での物語となっているので、間にこのOVAを挟んで見返すだけでもまた違った印象になるかもしれない。

シリーズ最終作の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観る前に、関連の深いテレビアニメ第10話「愛する人は ずっと見守っている」を見返しておくのもオススメの見方。これが簡単にできるのも配信の良いところだ。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」作品ページ

AV Watch編集部