1月の国内電子機器出荷額は、18カ月ぶりマイナス

-前年同月比88.9%。映像機器も20カ月ぶりに前年割れ


民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2011年1月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。民生機器の出荷金額は前年同月88.9%の1,889億円で、18カ月ぶりのマイナスとなった。

 映像機器の1月国内出荷金額も、前年同月比89.1%の1,333億円で20カ月ぶりのマイナス。音声関連機器は、同87%の142億円で、3カ月ぶりのマイナスとなった。カーAVC機器は前年同月比89%の414億円で、5カ月連続のマイナス。

 1月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比129.2%の143万9,000台で、2桁増が続いている。サイズ別では、29型以下が同139.3%の52万3,000台、30~36型が同160.9%の57万6,000台、37型以上が同89.3%の34万台。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比119.8%の27万台。内訳は、BDレコーダが同117%の24万8,000台、BDプレーヤーが同165.5%の2万2,000台。一方、DVDビデオは同65.6%の14万9,000台。内訳は、DVD録再機が6万3,000台(同58.2%)、DVD再生機が8万6,000台(同72.2%)。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は225万台。内訳はテレビ合計の出荷台数が前年同月比129.4%の143万9,000台、単体チューナが同149.4%の25万1,000台。STBが同134.2%の15万6,000台。DVDレコーダが同68.8%の6万8,000台、BDレコーダが同117%の24万8,000台。チューナ内蔵PCの出荷台数は同110.1%の8万9,000台。地デジ受信機器の出荷累計台数は1億525万7,000台。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2010年12月出荷台数は236万9,000台。車載用地デジ受信機器の1月の出荷台数は11万8,000台。

 ビデオカメラは前年同月比57.6%の3万3,000台で12カ月ぶりのマイナス。ステレオセットは同98.4%の4万5,000台。スピーカーシステムは同93.5%の3万8,000台で15カ月ぶりのマイナスとなった。カーナビは前年同月比92.5%の29万台で4カ月連続のマイナス。HDDタイプ、フラッシュメモリその他、DVD-ROMタイプの台数構成比は40.1%、52.2%、7.7%だった。

 2011年1月2011年累計
実績(千台)前年同月比(%)実績(千台)前年同月比(%)
薄型テレビ
(10型以上液晶+PDP)
1,439129.21,439129.2
 (内)29型以下523139.3523139.3
 (内)30~36型576160.9576160.9
 (内)37型以上34089.334089.3
DVDビデオ14965.614965.6
 (内)録再機6358.26358.2
 (内)再生機8672.28672.2
BDレコーダ/プレーヤー270119.8270119.8
 (内)レコーダ248117.0248117.0
 (内)プレーヤー22165.522165.5
ビデオ一体型カメラ3357.63357.6
CDプレーヤー5697.95697.9
ICレコーダ75112.275112.2
ステレオセット4598.44598.4
アンプ1393.01393.0
スピーカーシステム3893.53893.5
カーナビゲーションシステム29992.529992.5
 (内)DVD-ROMタイプ2390.32390.3
 (内)HDDタイプ12065.512065.5
 (内)フラッシュメモリその他156135.9156135.9

(2011年 2月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]