液晶TVのバックライトは過半数がLEDに。BCN調査

-2月の構成比が51.4%。20型台など小型が伸長


液晶テレビ全体のバックライトタイプ別販売台数構成比

 BCNは9日、液晶テレビにおいて、2011年2月にLEDバックライト搭載モデルが、CCFLバックライト搭載モデルを上回ったと発表した。

 家電量販店など全国23社(2011年2月現在)のPOSデータを集計したBCNランキングのデータから明らかになった。2月にはLED搭載モデルの販売台数構成比が51.4%まで上昇し、過半数を占めたという。

 2010年前半からCCFLからLEDへの切替わりが進んでいたが、8月を境に横ばいとなっていた。しかし、20型台などの小型モデルの低価格化が進み、’11年2月に逆転した。

 インチサイズ別にみると、最も早くLEDに切り替わったのが40型台で、'10年5月には半数を超え、8月以降安定的に70%台を維持している。一方、30型台は5月以降30%弱で頭打ちだったが、'11年2月には38.7%まで拡大。さらに、2台目、3台目需要が増えている20型台では着実にLEDが増加しており、2月の実績は49.4%とほぼ半数を占めている。

 小型モデルでLEDの比率が増えている大きな要因は価格下落。20型台では、'11年2月に税抜きの平均価格でLEDが43,100円、CCFLが44,500円と、LEDのほうが安価になった。30型台はLEDが66,500円、CCFLが54,700円。

 40型台は、LEDが122,800円に対し、CCFLが66,100円と価格差は大きいにもかかわらず、LEDの比率が75.9%と高い。BCNでは「リビングなどで扱うメインテレビでは、買い替えサイクルも長めになるため、機能重視で選ばれているとみられる」と分析している。


20型台のバックライトタイプ別販売台数構成比20型台のバックライトタイプ別平均単価(税抜)

(2011年 3月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]