NHK総合のライブストリーム視聴数は約3,200万回に

-放送総局長会見。4月のBS再編にも注意喚起


 NHKは23日、放送総局長会見を開催し、東北地方太平洋沖地震に関する報道やBSデジタル放送の2波化などについて説明。24日に会見概要を公開した。

 震災報道については、地上/BSテレビのほかラジオを含む8波で放送。NHK総合、BS1、ラジオ第1では18日まで24時間体制で放送。19日以降は総合テレビでも通常番組を放送しているが、地震発生から22日までの12日間に総合テレビの震災関連ニュース/番組は約254時間となり、阪神淡路大震災の時の約1カ月分となったという。

 インターネットの活用についても説明。ラジオ第1をインターネットに流すとともに、震災後テレビが視聴できない地域があることを受けて、「Ustream」や「ニコニコ生放送」などのサービスでもNHK総合を視聴可能とした。この総合テレビのライブストリーミングの利用者は延べ3,200万人余りとなったという。

 安否情報や避難者名簿も教育テレビやFMを中心に放送。Googleの消息情報サイト「Person Finder」との連携を図るなどネットを活用した情報提供も行なっている。また、外国人向けの「NHKワールドTV」も地震関連ニュースを継続して放送している。

 なお、NHKでは4月1日付で新しいBSチャンネルに移行し、現在のBSデジタル放送(BS1、BS2、BShiの3波)は、4月1日午前0時過ぎに放送を休止する。新しいBSデジタル放送(BS1、BSプレミアム)は、同日午前6時にスタートし、リモコンのBSチャンネルボタンの[1]がBS1に[3]がBSプレミアムに割り当てられる。

 あわせて、EPGのチャンネルロゴも新しいロゴになったEPGが表示される。EPGは3月25日以降新チャンネルの番組内容が表示されるが、これまでの定時録画予約は動作しない可能性があるため、改めて再設定が必要となるという。


(2011年 3月 24日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]