ソニー、多賀城の磁気テープ生産は7月末に再開
-5月末にはBDメディアの生産を再開
ソニーは28日、東日本大震災において大きな被害を受けた、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス多賀城事業所の生産活動再開計画がまとまったと発表した。
多賀城事業所は、地震に伴い発生した津波による震災で大きな被害を受けたが、復旧活動の結果、Blu-ray Discなどのディスクメディア生産を5月末から、磁気テープの生産を7月末から順次再開することとなった。また、同事業所内で生産していたその他の製品については、宮城県や福島県にあるそれぞれの主力工場に移管、終結し、早期の生産量回復を目指す。
多賀城事業所の復旧後は、早期の地域復興を継続的に支援するため、自治体等と協力して、地元企業への多賀城事業所の一部の建物の貸与や、自治体に対する人的支援なども積極的に検討していくという。
ソニーは地震や停電の影響で3月14日時点では10カ所以上の製造事業所が生産活動を停止。そのうち、多賀城を除く9事業所で生産活動を再開している。なお、地震の被害を受けなかった国内外の一部製造事業所においても、原材料や部品の調達状況に応じて一時的に一部生産ラインの稼働調整を行なっており、原材料や部品などの調達状況改善に努めるとともに、生産に影響が出ている製品については、グループ内における原材料/部品在庫の再配置や代替品の使用、原材料/部品供給元の拡大などを進め、早期の生産回復を目指すとしている。
(2011年 4月 28日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]