東芝、北米市場向け液晶TV工場を台湾Compalに売却
東芝は、北米やメキシコ市場向けの液晶テレビ生産拠点「東芝エレクトロメックス社(Toshiba Electromex社:以下TMX社)を、台湾コンパル(Compal Electronics)に売却する。9月を目処に譲渡を完了する予定。
今後は、コンパル傘下となるTMXへの生産委託と、東芝の技術開発力の組み合わせを通じ、高品質でコスト競争力のある製品の供給に努めるとしている。なお、TMXの全従業員の雇用は継続され、コンパルへの売却後も引き続きTMXで培われた技術や経験が活用される予定としている。
コンパルは、従来から北米を中心としたODM製品生産における東芝のパートナー。今後も、コンパルの生産ノウハウと、東芝の差異化製品開発力の組み合わせによるシナジー効果により、北米やメキシコ市場における事業規模拡大、市場におけるプレゼンス及び競争力の向上を目指していくという。
東芝はエジプトで6月から現地のパートナーであるエル・アラビーと合弁の工場で現地生産を開始するなど、伸長する新興国のテレビ市場に対応するため、市場動向変化に迅速に対応できる供給体制の構築を進めている。今後も、地域市場のニーズに基づく液晶テレビを地域内で生産することで、商品力とコスト競争力の強化を図る方針。
(2011年 7月 13日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]