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東芝、ポーランドの欧州向け液晶テレビ工場を台湾Compalに売却

 東芝は28日、同社の欧州市場向け液晶テレビ生産拠点である東芝テレビ中欧社(Toshiba Television Central Europe:TTCE)を、台湾のコンパル(Compal Electronics)に売却することを決定した。2013年度第4四半期に譲渡を完了する予定。

 TTCEはポーランド・コビエジェツェに'06年9月に設立され、中大型の液晶テレビ製造を行なっている。売却後も、欧州市場向けの製品供給についてはコンパル傘下となるTTCEへ生産委託して継続する。東芝は「今後も、コンパルのコスト力のある生産ノウハウと、当社の差異化製品開発力を組み合わせることで、欧州市場における競争力の強化を図る」としている。コンパルはテレビ生産における東芝のパートナーであり、東芝は'11年に北米・メキシコ市場向け生産拠点もコンパルに売却している

 既報の通り、東芝は9月に発表した事業構造改革により、海外にある生産拠点の集約や、生産委託先/機種の絞り込みなどを進めている。また、国内においては、4K対応テレビやクラウド連携サービスなどにリソースを集中。映像事業を家電事業の東芝ホームアプライアンスに吸収させて一体運営を行なう。これらの構造改革により、映像事業の'13年度下期黒字化を目指す。

(中林暁)