自家発電の「3D沖縄美ら海水族館」がソニービルで開幕

-太陽電池/天ぷら油使用。沖縄の海の200型3D上映も


14トンの大水槽を、本物の魚たちが泳ぐ

 東京・銀座のソニービルは、7月18日~8月31日まで「沖縄美ら海水族館」の監修による「44th Sony Aquarium -3D沖縄美ら海水族館-」を全館で開催している。入場は無料で、時間は11時~19時(屋外の大水槽は23時まで)。

 44回目となる今年のテーマは「発見! 海の中のドキドキ。」。沖縄の海の生態系を本物の生き物と映像で紹介する。ソニービルの入口前、数寄屋橋交差点角にあるイベントスペース「ソニースクエア」に設置された14トンの大型水槽の中をサメやウツボなどが泳ぐほか、館内2箇所にある小水槽では「イノ一の生き物」や「カクレクマノミ」などが観られる。

 さらに、8FのコミュニケーションゾーンOPUS(オーパス)にある200型スクリーンでは、沖縄の海の生き物たちの生態を3Dハイビジョン映像で上映する。

 その他にも、PlayStation 3のオンラインサービス「PlayStation Home」において、沖縄美ら海水族館の「黒潮の海」大水槽が出現する「Sony Aquarium VR黒潮の海」などの企画を用意する。

 なお、今回は節電対策としてSony Aquarium(水槽)の朝9時から夜8時までの使用電力は自家発電で賄う。ソニービル壁面には126枚の太陽電池を設置。夜間の演出照明や水槽の演出照明、音楽(BGM)の再生やモニター上映のために使用する。

 また、水槽の裏に設置した発電機の燃料には、使用済み天ぷら油を再利用した「資源循環型新燃料VDF(Vegetable Diesel Fuel)」を採用。VDFを燃料とした電気は、水槽の循環ポンプやクーラーなどに使われている。ソニースクエアには「TOKYO油田 銀座ステーション」も開設。家庭で使用済みの天ぷら油を回収して、VDF燃料にする。受付期間は8月31日までの11時~18時。

 「オープンエネルギーシステム&電力の見える化」のコーナーも用意。ソニーコンピュータサイエンス研究所が、ソニー技術開発本部、ソニーエナジー・デバイスと共同開発している自然エネルギー(太陽光発電と風力発電)とエナジーストレージシステムを用いたオープンエネルギーシステムを、ソニービルで再現する(ソニービルでは太陽光発電のみ)。

銀座ソニービル。数寄屋橋交差点角に大水槽が出現開幕の18日に行なわれたプレス向けオープニングイベントでは、3D Sony Aquarium事前試写会と、屋外に設置した大水槽の除幕式が行なわれた


(2011年 7月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]