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Fyne Audio、F500Sシリーズに6インチ2.5ウェイのフロア型「F501S」。最新ISOFLARE搭載
2025年12月15日 08:30
アクシスは、Fyne Audioのフロア型スピーカー「F501S」を2026年1月に発売する。価格はペアで税別36万円。仕上げはブラックオーク、ナチュラルウォールナット、ピアノグロス・ブラックを用意する。
新「F500S シリーズ」の中心的モデル。サイズ感、音質バランス、コストパフォーマンスで高い評価を得たF501の後継機として、ファイン・オーディオ独自のテクノロジーをさらに精緻にブラッシュアップした。
ユニット構成は、同軸の150mm IsoFlareポイントソース・ドライバー×1と、150mmウーファー×1の2.5ウェイ。
同軸ユニットのISOFLAREポイントソース・ドライバーは、25mmマグネシウムドーム・コンプレッション・ツイーターと、マルチファイバー・コーン w/FyneFlute サラウンド・ベースを組み合わせている。
中低域と高域、2つのドライバーを同軸構成としながら、従来の同軸型にありがちな指向性の狭さを克服し、優れた位相特性と広指向性を兼ね備えたリアルな音像定位と立体体的な音場空間を描き出すという。
ツイーターは高能率を実現するコンプレッション・ホーン構成とし、F501Sでは新たに上級シリーズと同じプレミアム・マグネシウムによるドーム型振動板を採用。高域の固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、そして低域共振をクロスオーバー周波数の下方に追いやり、中低域との自然なつながりと伸びやかな高域を両立。「透明感のある伸びやかな高域と、広大で自然なステレオイメージを実現する」という。プレゼンス・コントロール機能も新たに装備し、中音域の繊細なチューニングも可能。
ツイーターのホーン開口部には、新設計ウェーブガイドを採用。流体解析技術「COMSOL」を用いたコンピューター解析により、長短のリブを交互に配置した非対称リブ構造を実現。高域の拡散性が一層向上し、スムーズな周波数レスポンスを獲得した。
150mm口径のLFドライバーは、ISOFLAREドライバーとして1.7kHz以下の中低域を再生するMid/Bass ユニットと、250Hz以下の低域だけを重畳するBassユニットとのツイン構成。これにより、全体では2.5ウェイシステムになっている。
いずれのドライバーも、マルチファイバー・ペーパーコーンとFYNEFLUTEエッジを組み合わせた独自構成。エッジに起因する共振を抑制し、高剛性アルミダイキャスト製フレームにより不要振動を排除。正確でクリアなトランジェントを実現した。
FYNEFLUTEエッジは、特殊な溝(フルート)をロール全体に刻むことで曲面形状を不均一化し、共振を徹底的に排除。俊敏なトランジェント能力を引き出し、マルチファイバー・ペーパーコーンならではの自然で色づけのないミッド/バス再生が可能という。
キャビネット下部の開口部には、特許技術BASSTRAXを採用。下向きのバスレフポート直下に、TRACTRIXプロファイルのディフューザーを配置し、超低音を水平方向360度に放射。従来のポートに起こりがちな濁りやこもりを排除し、タイトで明瞭な低域を中音域とシームレスに融合している。
ネットワークには、低損失LF積層コアインダクターやオーディオグレードHFポリプロピレンフィルム・コンデンサーなど、高品位パーツを使用。コンピューター解析による最適化に加え、徹底した試聴調整によって仕上げた。
筐体は高剛性MDFを使用。クロスブレースによって箱鳴りを抑制。箱の内部を2つに区切ったツインキャビティ・チューニングシステムで内部定在波を大幅に低減。パワーハンドリング能力を向上させている。大型フロアスパイクと堅牢な台座により、安定した重低音再生も実現した。
インピーダンスは8Ω。周波数特性は36Hz~34kHz (-6dB typical in room)。外形寸法は250×317×984mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1台18.6kg。



