地アナ終了で、総務省やTV各局への問い合わせは18万件以上
-「受信方法」、「ラジオでTV音声聴けなくなった」など
総務省とNHK、民放各局は、7月24日の地上アナログ放送終了(岩手/宮城/福島除く)に伴い、18万件を超える電話相談を受けたことを明らかにした。
総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)への電話相談は、24日(0時~24時)で約12万4,000件だった。内容のほとんどは受信方法の相談に関するもので、地デジ対応テレビの接続方法や使い方、「アンテナを建てたいがどうすればいいか」といったもの。「チューナを買いたいが売っていなかった」といった不満も寄せられたという。
NHKは24日23時58分に「アナログBSプレミアム」の電波を止め、同23時59分にアナログ総合/教育とBS1の電波を停止。
NHKのコールセンターにアナログ放送終了関連で視聴者から問い合わせがあった数は、24日0時~24時で35,429件(問い合わせ総数49,082件件中)。25日の0時~15時の間では9,218件(同24,569件中)だった。問い合わせの主な内容は、「受信方法を教えてほしい」、「チューナが売り切れているがどうすればいいか?」、「チューナの使い方が分からない」などの内容だったという。
民放連は、44都道府県の地上民放テレビ115社に寄せられた問い合わせ電話の件数について、7月24日の業務開始から25日14時の時点で21,766件と発表。このうち、20,184件は受信相談に関するもので、地デジ機器の接続方法や、基本操作などについてだったという。
残りの1,582件は苦情などその他の内容。苦情の主な内容は、「ラジオでテレビの音声を聴くことができなくなった」ということや、「デジサポに電話がつながらない」といったものだった。
こうした問い合わせのうち、「家に対応テレビが1台もない」といった相談に対してデジサポでは、経済的な理由で地デジへの対応が困難な世帯については、無償配布のチューナの案内/設置を行なっている。また、経済困窮世帯以外には、各地方自治体に設けられた「臨時相談コーナー」を紹介するなどで対処しているという。
(2011年 7月 26日)
[AV Watch編集部 中林暁]