zionote、ヘッドフォンアンプ内蔵USB DAC「DAC-2 USB」

-3周年記念モデル。29,800円


DAC-2 USB

 zionoteは、「JAVS」のヘッドフォンアンプ内蔵USB DAC「DAC-2 USB」を8月19日より発売する。価格はオープンプライスで、zionote3周年記念価格の29,800円で販売する。なお、日本販売版はPCオーディオ専用スパイク/インシュレーター「Spike01a」をセットにした特別限定版となっている。

 2010年発売のJAVS「DAC-2 MARCH」の兄弟機となり、ボディカラーをブラックに変更し、アップサンプリングとアナログ入力(ADコンバータ)機能を削除する一方、USB入力を装備し、USB DACとしての機能を強化。電源回路の強化やDACチップ変更、24bit/96kHz USB入力対応とOPAMPや回路によるチューニングを実施した。

 I2S(HDMI端子)、同軸デジタル、光デジタル、USBの各入力端子を各1系統備え、ヘッドフォンアンプも内蔵。USBや各デジタル入力からのデジタル音声信号を、内蔵DACでアナログ変換した後、内蔵ヘッドフォンアンプで増幅/再生する。ヘッドフォン出力はステレオ標準とステレオミニを各1系統装備、アナログ音声出力(RCA)も備えており、単体DACとしても使用できる。

 DACにはTI製のBurrBrown「PCM1794」を採用。ジッタ対策のため超高精度(±1ppm)クロックのTCXO(温度補償型水晶発振器)を採用することで、データクロックを安定させ、音声品質を飛躍的に高めたという。USB接続時の対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X。

 HDMIを用いて、音声信号とクロックを別に伝送してジッタを低減する「I2S」方式の入力も可能。「JAVS LINK」と名付けられており、同方式の出力に対応したデジタルトランスポーター「UDT-1」(オープン/実売29,800円)と接続することで、伝送時の損失を減らし「2つの機器をケーブルで接続する音質的デメリットを解決する」という。

入力切り替えは前面スイッチで行なう前面と背面

 ヘッドフォンアンプ部には、TI製の「TPA6120A2」を搭載。適合するヘッドフォンインピーダンスは32Ω~600Ω。オペアンプは、DACのI/V変換部にNE5532を2個、差動増幅部にはナショナルセミコンダクター「LME49710」を2個搭載。差動増幅部には高いパフォーマンスを達成させるために、デュアル用ソケットにシングル変換基板を使い、LME49710の中でも高価なメタル缶タイプを標準搭載している。オペアンプ交換にも対応する。

 前面にはアナログ出力のボリューム調整ノブを装備。外形寸法は150×94×35mm(幅×奥行き×高さ)。電源はACアダプタ。


(2011年 8月 5日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]