日立ディスプレイズ、a-Si TFTの4.5型720p液晶

-スマートフォン向けに展開。329ppi


 日立ディスプレイズは、4.5型で解像度1,280×720ドットのスマートフォン向けアモルファスシリコンTFT IPS液晶ディスプレイを開発した。

 特徴はアモルファスシリコンTFT(a-Si TFT)を採用したこと。これまで、1,280×720ドットのHD解像度を持つ小型/高精細液晶には、画素数増加による駆動ドライバの対応や、パネル面での配線面積の確保などの点から、低温ポリシリコンTFTが用いられており、同社も2月に低温ポリの4.5型/1,280×720ドットパネルを開発/発表していた。

 今回、製造工程の精度向上や液晶駆動技術の工夫により、アモルファスシリコンTFTでもHDの小型高精細ディスプレイを実現できたという。解像度は「人間の目で識別できる限界に近い」という329ppi(pixel per inch)となり、コントラストは1,000:1、輝度は500cd/m2、色数は1,677万色、色再現性は70%(NTSC比)。

 a-Siでの高精細化対応により、スマートフォン市場の旺盛な需要に対応可能とする。同ディスプレイは、10月26日から28日までパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2011」に出展する。


(2011年 9月 27日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]