次期GALAPAGOSに新液晶パネル「IGZO」を採用へ

CEATEC会場でシャープ片山幹雄社長が言及


CEATEC会場で記者の質問に答えるシャープの片山幹雄社長

 シャープの片山幹雄社長は、CEATEC JAPAN 2011の会場において、メディアタブレット端末の「GALAPAGOSシリーズ」について言及した。会場における取材で記者の質問に答えたもの。

 片山社長によると、5.5型および10.8型のGALAPAGOSの販売終了に関しては、「初期モデルとして生産したものに関して、販売が終了したものであり、次期モデルが登場するまでの間、GALAPAGOSは当社から販売をしないということ。決してGALAPAGOSの事業を終了するものではない。現在も、7型の液晶パネルを搭載した製品をイー・モバイルを通じて販売しており、さらに来年にもGALAPAGOSの後継機種を投入する予定。GALAPAGOSの事業は継続していく」などとコメント。同社のGALAPAGOS事業を継続する姿勢を改めて強調した。

 また、次期モデルについては、「開発陣には、すばらしい後継機種の投入を期待している。次期GALAPAGOSの液晶パネルには、シャープのIGZO(イグゾー)が搭載されることになるだろう」などとした。

シャープブースに展示されていたイー・モバイルで販売されている7型液晶搭載GALAPAGOS「A01SH」

 IGZOは、酸化物半導体を採用したシャープが開発した中小型液晶パネルで、高精細であることや、低消費電力であることから、スマートフォンやタブレット端末向けに適したパネルと位置づけられている。

 また、「一部報道では撤退と報道されたことで、予想以上にGALAPAGOSに関する露出が増えた」などとする一方で、「GALAPAGOS STOREは、シャープの端末以外からも利用できるといった点でも高い評価を得ている。さらに、XMDFに対する評価も高く、このフォーマットを積極的に世界展開していくことも考えていきたい」などと語った。



(2011年 10月 4日)

[Reported by 大河原克行]