アイ・オー、タイ洪水で一部HDD製品の販売見合わせ

-部材調達困難に。ラインナップ見直しで値上げも


一時販売見合わせとなる録画用HDD「AVHD-URシリーズ」

 アイ・オー・データ機器は9日、タイにおける洪水被害の影響でHDD製品のラインナップと価格を見直すと発表。一部製品については部材調達のメドが立つまで販売しないことを明らかにした。

 現在、タイ洪水被害によりHDD部材の調達が困難になっており、価格も急騰している。アイ・オーは、「こうした状況のなかで製品を安定して供給するため」として、製品のラインナップを見直すとともに、値上げを行なう。

 見直しの対象となる製品は28モデル。各モデルの型番は変更され、末尾が「B」に変わるか、「B」が追加される。なお、製品の仕様に変更は無い。発売時期は11月下旬で、対象製品の詳細は同社サイトで案内している。

 また、対象製品のうち録画用の「AVHD-URシリーズ」など一部製品については「部材調達の目処が立ち次第、順次受注開始を案内する」として、一時販売を見合わせることも明らかにした。該当する製品は、AVHD-URシリーズのほか、iVDR-S録画対応のカセットHDD「IVSシリーズ」2モデルや、ポータブルHDD「RHDM-U500HV」、LAN HDD(NAS)の「HDL-CEシリーズ」2モデルなど。


値下げされる「カクうす」シリーズ

 一方、11月2日に値上げしたHDD製品の一部を、9日より値下げすることも発表。対象となるのはポータブルUSB HDD「カクうす」(HDPC-AUシリーズ)の8製品と、カクうすにテレビ背面取付キットを合わせたモデル「HDPC-AU1.0/TB」。カクうすの1TBモデル「HDPC-AU1.0KB」(旧型番:HDPC-AU1.0KA)は、2日の発表で14,280円から18,690円に値上げされたが、今回の値下げで17,640円となった。



(2011年 11月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]