ボーズ、騒音/風切り音を低減するBluetoothヘッドセット

-A2DP対応。騒音に応じて相手の声をボリュームUP


Bose Bluetooth headset Series 2

 ボーズは、片耳用のBluetoothヘッドセット新モデル「Bose Bluetooth headset Series 2」を、11月25日に発売する。価格は17,220円。ボーズ製品取扱店、直営店、オンラインショップで販売する。右耳用と左耳用の2種類を用意している。

 Bluetoothでスマートフォンやカーオーディオなどと接続できるヘッドセットの第2弾モデル。新たにBluetoothのA2DPにも対応し、スマートフォンで再生した音楽も聴けるようになっている。


上から見たところ。操作ボタンを備えている底面ウイング型「StayHearチップ」を採用している

 同社が4月に発売した「Bose Bluetooth headset」(直販15,960円)の後継モデル。従来モデルから踏襲している特徴として、独自のポート構造である「TriPortテクノロジー」と、「Adaptive Audio Adjustmentテクノロジー」を採用。

 「Adaptive Audio Adjustment」は、周囲の騒音レベルを感知し、それに合わせてヘッドセットが自動的に通話音量を調整する機能。例えば静かな部屋で通話している場合は、通常の音量で相手の声を再生し、騒がしい外に出た時には相手の声を自動的にボリュームアップ。聞き取りやすくしてくれる。

 また、自分の声を拾うマイクにも、周囲の騒音を低減し、音声のみを相手に届ける「Noise-rejecting microphone」機能を搭載している。

 新モデルではこのマイクを強化。2基のマイクを内蔵した独自のデュアルマイクロホンシステムを採用しており、追加したマイクが風切り音を検出。周囲の騒音と共に、風の音も劇的に低減できるようになったという。

2つのマイクを採用したデュアルマイクロホンシステムで、風切り音を低減2つのマイクを使い、騒音も低減して音声のみを相手に伝える「Adaptive Audio Adjustment」は、周囲の騒音レベルを感知し、それに合わせてヘッドセットが自動的に通話音量を調整する機能

 さらに、BluetoothのA2DPも新たにサポート。音楽や動画、スマートフォンのアプリなどの音を聴く事もできるようになった。Bluetoothは2.1に準拠し、HSP、HFPにも対応している。

 Bluetoothアンテナは専用設計のものを搭載。通話の途切れやノイズなどの受信障害を大幅に改善したという。

 電源は内蔵のリチウムイオンポリマー電池を使用。充電はUSB経由で行なう。連続通話時間は最大4.5時間、連続待ち受け時間は最大100時間。本体にLEDインジケーターを備え、電池残量やBluetooth接続状態の確認が可能。

 外形寸法は46×32×19mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12g。イヤーピースは、独自形状のウイング型「StayHearチップ」を採用。サイズはS/M/Lを同梱。キャリングケースも付属する。

StayHearチップを外したところStayHearチップは3サイズを同梱。ケースも付属する左右の耳用に個別のモデルを用意している


 

■実際に体験してみる

 製品発表会場では、擬似的に飛行機のジェット音や、街中の騒音を大音量でスピーカーから再生し、その騒音下で通話する体験デモが行なわれた。

使用イメージ発表会場では騒音や風切り音を再現し、新製品の機能が体験できた

 騒音に応じて相手の声のボリュームを自動調整する「Adaptive Audio Adjustment」は、調整の反応が素早く、地下鉄で電車がホームに滑りこんでくるようなシーンでは、電車が遠くに見えた時、ホームに入ってきた時、自分の脇を通り過ぎている時などでボリュームアップがしっかりと追従。轟音の中でも相応に相手の声を大きくしてくれるため、容易に聞き取ることができた。

 マイクの集音も外部の騒音はほとんど拾わず、声のみを抽出しているイメージ。扇風機の前で話すデモでは、通常のスマートフォンでは「ボボボボ」、「ガサガサ」といった風切り音を拾ってしまうが、「Bluetooth headset Series 2」ではかなり低減され、相手が喋っていない時に風切り音だけが届く事も減る。相手が喋り始めると、その声に若干の風の音は乗るが、声自体が大幅に聴き取りやすくなるのが確認できた。


(2011年 11月 22日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]