ベンキュー、120Hz駆動のゲーマー向けモニタ「XL2420T」

-FPS専用モードやOSDコントローラ付き


24型フルHDの「XL2420T」。スタンドの右側にある部分が専用コントローラー「S.Switch」

 ベンキュージャパンは、FPS(First Person Shooter)などのゲームユーザー向け液晶ディスプレイとして、120Hz駆動に対応した24型フルHDの「XL2420T」を12月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は44,800円前後。

 2010年11月に発売した「XL2410T」の後継モデル。従来モデルと同様に120Hz駆動に対応しながら、操作性の向上やNVIDIA 3D Vision2への対応などを実現している。

 従来モデルは23.6型だが、「XL2420T」は24型になった。パネル解像度は1,920×1,080ドット。LEDバックライトを採用し、輝度は350cd/m2。コントラスト比は1,000:1(DCR:Dynamic Contrast Ratio使用時は1,200万:1)。応答速度は5ms(グレー to グレーは2ms)。

 垂直リフレッシュレート120Hz対応の液晶パネルを採用しており、ゲームや動画を残像を低減して表示できるのが特徴。ゲームなどを120Hzで入力するために、Dual-link DVI端子を備えている。その他にも、HDMI(Ver.1.4)×2、アナログRGB(ミニD-sub 15ピン)×1、DisplayPort×1も装備する。

 ゲーム向けの表示機能として新開発のBlacke Qualizerカラーエンジン技術を採用。ゲーム内の見えにくい暗所や、明るすぎる部分などの輪郭、明るさを明瞭にすることで、「隠れている敵や障害物を素早く見分けることができるようになる」という。

 さらに、元プロゲーマーが設定するFPSモードも用意。Abdisamad“SpawN”MohamedとEmil“HeatoN”Christensenが開発に協力しており、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合いをFPSゲームの為に調整したモードを用意。ゲームソフト「Counter-Strike 1.6」用に設定されたFPS1モード、「Counter-Strike Source」用のFPS2モードを用意している。また、ユーザーにゲームモード設定ファイルを提供する「ゲームモードローダーサービス」の日本語版も12月下旬に開始予定。

 マウスの動きとディスプレイ間における入力処理のラグを縮小させ、応答性を向上させるという「インスタントモード」も装備。表示を17型(4:3)、19型(4:3)、19型ワイド(16:10)、21.5型ワイド(16:9)、22型ワイド(16:10)、23型ワイド(16:9)、24型ワイド(16:9)に切り替える「ディスプレイモード」も備えている。

 3D表示にも対応し、「NVIDIA 3D Vision 2」をサポート。3D表示時の明るさを最大2倍に高める「LightBoost」技術などが採用されている。なお、3D視聴には対応するビデオカードと3Dメガネを用意し、Dual-link DVIで接続する必要がある。Dual-link DVIケーブルは付属している。

 操作性も向上。OSDを操作するための専用コントローラー「S.Switch」が付属しており、OSDの設定や保存などができ、最大3つまでお気に入りのモード設定可能。ゲーム用、映画用、仕事用などを設定し、ボタンひとつで切り替えられる。本体からもOSDは操作でき、ベゼル上部のライトセンサーで操作が可能。デザイン性も考慮したという。

背面専用コントローラー「S.Switch」をスタンドから外したところ

 スタンドは130mmの高さ調節ができ、左右35度のスイーベル機能や、90度回転させるピボット機能も搭載。VESAマウントにも対応しており、使用時にはボタンひとつで簡単にスタンドからディスプレイを取り外せる。

 3系統のUSB端子も装備。スピーカーは備えていないが、ヘッドフォン出力は用意する。消費電力は45W(エコモード時は30W)。待機時消費電力は1W。外形寸法は571.4×149.9×516.9mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約6.1kg。


(2011年 11月 25日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]