Philips、TPVとの合弁会社「TP Vision」にTV事業を移管
-今後はヘルスケアや照明などに注力
Philipsの初代テレビ |
蘭Royal Philips Electronicsは2日(現地時間)、台湾のTPV Technologyとのテレビ事業に関する合弁会社「TP Vision」の立ち上げに関する契約が完了したことを発表。今後はTP VisionがPhilipsブランドのテレビの開発や製造、マーケティングを行なう。出資比率はTPVが70%、Philipsが30%。
TP Visionの拠点はオランダ・アムステルダムに置かれ、Philipsの持つデザイン力や、製造規模を活かしたこれまでのテレビに関する技術と、TP Visionの持つ製造ノウハウを融合する。なお、この事業移管については2011年4月に発表されていた。
PhilipsのCEO・Frans van Houten氏は「Philipsブランドのテレビは、TP Visionによってグローバルのテレビ市場において強い存在であり続けるだろう。Philipsは、TPVとテレビ事業のパートナーシップを結んだことで、拡大し続けるヘルスケアやコンシューマライフスタイル、照明の分野により注力できる」とコメントしている。TP VisionのCEOに就任したMaarten de Vries氏は、「コンシューマがPhilipsのテレビに持つ高い要求に応え続ける」と述べている。
TP Visionは、中国本土やインド、米国、カナダ、メキシコ、南米の一部の国を除いてワールドワイドで事業を展開。Philipsの従業員約3,300人がTP Visionに移籍する。
(2012年 4月 3日)
[AV Watch編集部 中林暁]