マランツ、AirPlay/DLNA対応の7ch薄型AVアンプ「NR1603」

NR1603

　マランツは、スリムな筺体のAVアンプ2モデルを6月下旬より順次発売する。価格と発売時期は、AirPlayやDLNAなどのネットワークオーディオに対応した7.1chモデル「NR1603」が84,000円で7月中旬発売、ネットワーク非対応での5.1chモデル「NR1403」が50,400円で6月下旬発売。

　いずれも、外形寸法440×367×105mm(幅×奥行き×高さ)の薄型筐体を採用し、奥行きが短いためリビングなどの薄型テレビ用ラックにも収まることが特徴。HDMI入力はいずれも従来モデルの4系統から6系統に拡張している。主な違いは、パワーアンプのチャンネル数のほか、上位モデルのNR1603のみEthernetを備えAirPlayやDLNAなどのネットワーク機能に対応する点、iPhone/iPodデジタル接続対応のUSBを備えている点など。

■ NR1603

　薄型筐体に最大出力80W×7ch(6Ω)、定格出力50W×7ch(8Ω)のディスクリートアンプを搭載し、ネットワーク再生機能も備えた上位モデル。AppleのAirPlayに対応し、iPhone/iPad/iPod touchや、パソコンのiTunesで聴いている曲を無線LAN経由でストリーミング再生できる。DLNA 1.5にも準拠し、24bit/96kHzのFLACなど高品位な楽曲ファイルをパソコンなどから再生可能。インターネットラジオの聴取にも対応し、世界の18,000局から番組を選んで聴くことができる。

　さらに、2012年夏には24bit/192kHzのFLACやWAVの再生、Apple Losslessの再生、ギャップレス再生に対応するファームアップデートを実施予定。

iPhoneアプリからの操作も可能

　iPhone/iPad/iPod touchアプリ「Marantz Remote App」から無線LAN経由での操作にも対応。電源や入力/サウンドモード切替、ボリュームなどの基本操作のほか、パソコンやNAS(LAN HDD)に収めた楽曲の再生、インターネットラジオのブラウジングも行なえる。なお、Android版アプリも2012年夏に提供開始予定。

　映像関連では、SD映像信号を最大1080pにアップスケーリング可能。HDMIは3DやARC、CEC、Deep Color、x.v.Colorなどに対応。入力6系統のうち1系統を前面に装備する。出力は1系統。HDMIのスタンバイスルーにも対応し、アンプがOFFの状態でもHDMI入力信号をテレビに出力できる。また、前面のUSB端子はUSBメモリやiPhone/iPodとのデジタル接続に対応し、高音質で再生可能。

　パワーアンプはヒートシンクに一列にマウントするインライン配置により、チャンネル間の温度差に起因する特性のばらつきを抑えた、つながりの良いサラウンド再生を実現。リビングルームでコンサートホールの空気感や映画館の臨場感を味わえるとしている。ピュアダイレクト機能や、圧縮音源を補間する「M-DAX2」も搭載。AudysseyのMaltEQや、Dynamic EQ、Dynamic Volumeも備える。

　ラジオチューナはFMのみ搭載。スピーカーのフロントバイアンプ接続にも対応する。GUIは日本語表示で、HDMI映像にオーバーレイ表示。テレビ画面の表示に従って簡単に設定できる「セットアップアシスタント」機能も備える。本体ディスプレイ表示を大きくして読みやすくしたほか、リモコンのボタン数も減らして使いやすさを向上させたという。

GUIメニューはHDMI映像にオーバーレイ表示する	背面

■ NR1403

　5chアンプを搭載したモデルで、最大出力は80W×5ch(6Ω)、定格出力は50W×5ch(8Ω時)。NR1603と同様にパワーアンプはインライン配置を採用する。Ethernetは搭載せず、ネットワーク機能には対応しない。

　NR1603と同じく、6入力/1出力のHDMIを搭載し、入力1系統は前面に装備。3D/ARC/CEC/Deep Color/x.v.Colorや、スタンバイスルーなどにも対応する。USBは搭載しない。AudysseyのDynamic EQ/Dynamic Volumeを搭載。オーバーレイ表示の日本語GUIや、「セットアップアシスタント」も利用できる。FM/AMチューナを搭載する。

NR1403	背面