日テレ、TV番組の盛り上がり表示できるスマホアプリ

-Twitter連携「wiz tv」。過去番組や他局対応も


wiz tv

 日本テレビは、テレビ番組の盛り上がりをグラフ表示して、テレビでいま何が話題かが確認できるiOS/Androidアプリ「wiz tv」を12日より配信開始した。iOS版はApp StoreからAndroid版はGoogle Playから無償でダウンロードできる。対応OSはiOS 4.3以降と、Android 2.2以降。

 日本テレビだけでなく、各地上デジタル放送局の情報を取得。現時点ではNHK総合と関東の民放キー局の情報が閲覧可能となっており、Twitterと連携した、「盛り上がりグラフ」を表示することで、テレビで何がいま話題になっているのかがわかるという。関連コメントのタイムラインと、番組情報により、何で盛り上がっているかが確認できる。

 さらに、過去の番組にも対応しているため、過去に盛り上がった番組もwiz tvアプリ上で確認できる。現時点では3日前までアプリ上で遡ることが可能となっている。


wiz tv(盛り上がりグラフ)

 番組の盛り上がりはTwitterのコメント数と、RT数、wiz tv内でのいいね! 数などを加味して、「wiz指数」として表現。このアルゴリズムを適時見直し、「本当におもしろい番組、ネットで盛り上がっている番組を表す指標になることを目標に改良していく」という。

 タイムライン機能は、番組に関連するTwitterコメントを表示するもの。各コメントには「いいね!(手のマーク)」ボタンがあり、コメントに同意や同調したいときに押すことで、いいね!を反映。いいね!が多いコメントや、RTが多いコメントを「注目のコメント」として抽出。注目コメントのみチェックすることもできる。

 また、今後の実装予定として、テレビの音声を認識して、今どの番組を見ているかわかる「音声認識・同期機能」も搭載。スマートフォンでテレビの音声を認識し、解析。今どの番組を見ているかがわかる。また、過去の番組にも対応するという。「必ずテレビを見ている」という証拠になるため、これをもとにしたコンテンツや広告提供を行ない、新しいユーザー体験を提供するという。音声認識・同期機能については、13日から行なわれる「IMC TOKYO2012」にてデモ展示を行なう。音声認識技術はNTTデータが提供する。


タイムライン番組情報音声認識(実装予定)

 wiz tvを、テレビと手元のスマートフォン/タブレットを同時に楽しむ「セカンドスクリーン」として訴求。全局の盛り上がり状況を横断的に確認できるため、ネットの盛り上がりから、リアルタイム視聴へ誘引する。また、今後番組企画との連動、テレビCMとの連動、VODや通販などのコンテンツビジネスとの連携などを目指すとしている。


(2012年 6月 12日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]