デノン、3D/DTCP-IP対応のBDプレーヤー入門機

-新開発メカで起動/読込高速化した「DBT-1713UD」


DBT-1713UD

 デノンは、起動時間の高速化やネットワーク対応強化などを図ったエントリークラスのBlu-ray Discプレーヤー「DBT-1713UD」を7月下旬より発売する。価格は52,500円。

 BDビデオやBlu-ray 3D、DVDビデオのほか、SACDやDVDオーディオ、音楽CD、AVCHD、AVCREC、DivX Plus HDなどの再生に対応したプレーヤー。デノンでは「ハイ・パフォーマンス・ユニーバサル・プレーヤー」としている。


新開発のドライブメカを搭載

 ドライブメカは、新開発のデノンオリジナルメカモジュールを搭載。堅牢なフルシールドメカモジュールにラバー素材のダンパーとメタルカバーを追加し、剛性や制振性を向上。ディスクの回転により発生する振動と外部からの振動の影響を抑え、高精度な信号読み出しを可能とした。新ドライブにより、起動時間は40%、ディスク読み込み時間は約20%短縮。ディスク回転音も低減している。

 ファンレス設計により、ファンノイズやファンの回転による振動も抑えたほか、大型インシュレータの採用により外部からの振動も抑制している。低重心設計のドライブメカをシャーシにしっかり固定した「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」により振動の影響を排除。電源部やサーボ基板、ビデオ信号処理部、音声出力部などの各基板を分離したレイアウトにより干渉を防いでいる。

 Ethernetを装備し、ネットワーク機能も大幅に強化。DLNA 1.5に準拠したネットワーク機能を装備し、パソコンやNASに保存した動画や写真、音楽ファイルをネットワーク再生できる。音楽ファイルは24bit/192kHzのFLACに対応する。


背面

 DTCP-IPにも対応し、BDレコーダなどで録画したテレビ番組をネットワーク経由で再生できる。YouTube動画や、フロントUSB端子に接続したUSBメモリ内の動画や音楽ファイルも再生可能となっている。

 出力端子は、HDMI×1、アナログ音声×1。iOS用アプリ「Denon Remote App」に対応したデノンのAVアンプ2012年モデルとHDMIで接続した場合、AVアンプを経由してDBT-1713UDの操作が行なえる。BD-LIVE用に600MBのメモリも内蔵している。

デノンのAVアンプとHDMI経由でネットワーク連携AVアンプ連携の概念図iPhoneからAVアンプを経由してプレーヤー操作

 周波数特性は2Hz~88kHz(BD/DVD)、2Hz~40kHz(SACD)、SN比は115dB、ダイナミックレンジは100dB。消費電力は20W、待機時消費電力は0.3W(低消費電力スタンバイ)/0.5W(通常スタンバイ)/12W(クイックスタート)。外形寸法は434×295×108mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.9kg。リモコンやハイスピードHDMIケーブル(1.5m)などが付属する。



(2012年 6月 20日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]