レコード協会、CDショップ設置の試聴機開発費用を支援

-国内メーカー撤退を受け、ソニーミュージックに委託


 日本レコード協会(RIAJ)は27日、CDショップなどに設置される業務用店頭試聴連奏機の開発費用を支援すると発表した。

 2011年に、CDの店頭試聴連奏機を取扱う国内最後の数社から事業撤退が発表され、日本に製造販売を請け負う企業が無くなった一方で、CDショップからは試聴連奏機を必要とする要望が多いことを受けて決定したもの。

 RIAJは、「CDの店頭試聴環境の悪化は、音楽業界全体のヒット作り及び拡販においてマイナス要因である」とし、同協会のマーケティング委員会において対応方法を検討。店頭試聴連奏機の販売業務をソニー・ミュージックディストリビューションに委託することになり、RIAJは、需要拡大施策の一環として開発費用を支援する。

 試聴連奏機の仕様と価格、発売日などは、別途ソニー・ミュージックディストリビューションから案内するとしている。



(2012年 6月 27日)

[AV Watch編集部 中林暁]