米Google、クラウドメディアプレーヤー「Nexus Q」発表

-Android 4.0搭載/Google Play Music対応。アンプ内蔵


「Nexus Q」を正面から見たところ

 米Googleは現地時間の27日、Google Play MusicやYouTubeなどの再生に対応し、無線LANやBluetooth、NFCにも対応した球形のメディアプレーヤー「Nexus Q」を発表した。7月中旬に米国向けに発売。価格は299ドル。なお、現時点で日本からは購入できない。

 テレビなどと接続するためのHDMI出力を備え、アンプも内蔵。バナナプラグのスピーカーターミナルも用意し、直接スピーカーを接続できるメディアプレーヤー。

 球形のデザインが特徴で、直径116mm。重さは923g。筺体には亜鉛ダイキャストなどを使用。OSにはAndroid 4.0を採用。CPUはOMAP4460(デュアルARM Cortex-A9 CPU/SGX540 GPU)。メモリは1GBで、ストレージ用メモリ16GBも内蔵する。通信機能として、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANと、Bluetoothを内蔵。NFCにも対応している。内蔵アンプはクラスDのステレオで、出力は12.5W×2ch。


背面。バナナプラグのスピーカーターミナルを備えているスピーカーケーブルを接続し、横から見たところ別売でブックシェルフスピーカーも用意する

 音楽再生機能として、クラウドサービスの「Google Play Music」に対応。Google Play Musicのアプリをインストールしたスマートフォンやタブレットから曲を選択し、「Nexus Q」から再生する事が可能。なお、「Google Play Music」では、ユーザーが所有している楽曲を2万曲まで、Music Managerというソフトを使ってクラウド上にアップロードする事ができる。

 Google Playで配信されている映画やテレビ番組などの映像コンテンツを、スマートフォン/タブレットから検索し、「Nexus Q」から再生。接続したテレビなどで楽しむ事も可能。同様に、YouTubeの動画を検索・表示する事もできる。

 パーティー機能も用意。ゲスト機能をONにしておけば、家に友人を招いた時など、同じ無線LANに接続している様々なスマートフォン/タブレットから、音楽や映像を「Nexus Q」を通じて再生する事も可能。

 また、異なる部屋などに複数台の「Nexus Q」を置き、スマートフォン/タブレットから、コンテンツを出力したい「Nexus Q」を選ぶ事もできる。

 なお、コンテンツの選択だけでなく、音量調節もスマートフォン/タブレットから可能。また、本体の上半分が回転するようになっており、これを回すことで音量調節も可能。タッチすればミュートとなる。上半分と下半分の境目には、LEDを使った光の線が横切っており、光のエフェクトをカスタマイズする事も可能。

 出力端子はHDMI、HDMIマイクロ、光デジタルを各1系統用意。Ethernet端子も備えている。また、組み合わせを想定したブックシェルフスピーカーと、スピーカーケーブルも別売アクセサリとして用意されている。消費電力は35W。使わない時は自動的に電源がOFFになる。

LEDのイルミネーションを備えている上部を回すと音量調整、タッチでミュート

(2012年 6月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]