ボーズ、ディスプレイだけでサラウンド「VideoWave II」
-46と55型。16個のスピーカー搭載。7つの機器を操作
VideoWave II entertainment system |
ボーズは、ディスプレイ単体でサラウンドサウンドが楽しめる「VideoWave entertainment system」の新モデル「VideoWave II entertainment system」を8月17日に発売する。従来モデル(682,500円)は46型のみだったが、新たに55型も追加。2サイズでの展開となる。価格は46型が525,000円、55型が630,000円。
なお、この価格にはボーズ専任の設置サービスの価格が含まれており、本体のセットアップ、周辺機器の接続、設置部屋に合った音場に補正するADAPTiQの設定を行なってくれる。
ディスプレイと接続端子などを備えたコンソール、iPod/iPhone用Dock、クリックパッドリモコンで構成するシステム。
内部。長い音道が「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」。中央の銀色の部分にウーファが内蔵されている。上部の左右にあるのが「PhaseGuide sound radiator technology」を使ったツイータユニット |
LEDバックライトを採用したディスプレイの内部に、6個のウーファと、独自の低音再生技術「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」さらに、高域を壁などに反射させる事で広がりのある再生を可能にする「PhaseGuide sound radiator technology」も搭載。これは、ビームのように非常に指向性のある高域を再生する機構で、ディスプレイの外側に音像を定位させる事などが可能。
こうした仕組みにより、スピーカーやアンプなどを追加で接続せず、ディスプレイだけでサラウンド再生を可能にしている。ディスプレイ背面に搭載されるスピーカーは、合計16個。なお、チューナは搭載していない。
設置場所に合わせたサラウンド設定を行なうための自動補正機能、ADAPTiQも搭載。フレームには両モデルともアルミニウムを使い、55型では奥行きを薄く仕上げたという。
使用イメージ。壁掛けにも対応した |
ディスプレイの入力として、HDMI×4、コンポーネント×2、コンポジット×3、アナログ音声×3、光デジタル×2、同軸デジタル×2を搭載。BDプレーヤーなどと接続し、ドルビーTrueHDやDTS、MPEG-2 AAC、リニアPCM5.1のデコード/再生も可能。
さらに、iPod/iPhone用のDockも付属。音楽プレーヤーとして使う事もでき、ディスプレイの表示を消し、音楽のみを再生する機能も備えている。
接続した様々な機器を操作できる「クリックパッドリモコン」も付属。タッチセンサーを備えたリモコンで、ディスプレイにオンスクリーン表示されるメニューを活用しながら、BDプレーヤーやゲーム機、Apple TVなど7つの周辺機器までを制御できる。電波式リモコンになっているため、接続した周辺機器をラックの中など、見えない場所に設置しても操作できるという。
外形寸法と重量は、46型が1,127×340×754mm(幅×奥行き×高さ)で、54kg。55型が1,300×432×856mm(同)で59.9kg。コンソールは421×237.5×77.5mm、3.2kgで共通。
なお、ボーズは7月26日~29日にかけて、東京・代官山T-SITE GARDEN GALLERYにおいて、ボーズの製品が体験できるイベント「Discovery Days by Bose」をディスカバリーチャンネルと共同で開催。ノイズキャンセリングヘッドフォンやポータブルスピーカー、カーオーディオなど、ボーズ製品が一堂に展示されるイベントで、「VideoWave II entertainment system」も先行体験できるという。入場は無料で、7月26日16時から一般公開開始。詳細はイベント情報ページにて。
(2012年 7月 13日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]