ナスペック、Cambridge AudioのハイエンドCD/プリメイン

-CD「Azur 851C」はUSB DAC機能内蔵。実売各20万円


Azur 851C。上がシルバー、下がブラック

 ナスペックは、Cambridge Audioの新製品として、USB DAC機能も備えたCDプレーヤー「Azur 851C」と、プリメインアンプ 「Azur 851A Class XD」を7月15日に発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はどちらも20万円前後。どちらのモデルもカラーはシルバーとブラックを用意する。




■Azur 851C

 ハイエンドのCDプレーヤーと位置づけられているほか、USB DAC機能とデジタルプリアンプ機能も搭載したモデル。DACはアナログ・デバイセズの24bitタイプ「AD1955」をデュアル構成で搭載。入力信号を24bit/384kHzにアップサンプリングして処理する。このアップサンプリングには、「ATF2アップサンプリング技術」が使われている。

 入力端子は、24bit/192kHz対応の同軸デジタル×2、AES/EBU×1、24bit/96kHz対応の光デジタル×1、さらに24bit/192kHz対応のUSB入力も1系統用意する。出力として、XLRバランスとアンバランス、XLRデジタル、光デジタル、同軸デジタルを各1系統用意する。

背面内部

 消費電力は最大40W、スタンバイ時は0.5W以下。外形寸法は430×360×115mm(幅×奥行き×高さ)。重量は10kg。



■Azur 851A Class XD

Azur 851A Class XDの上がシルバー、下がブラック

 プリメインアンプのフラッグシップ。独自の「Class XD」アンプとなっており、Class AとClass A/Bアンプの長所を兼備えたという。Class ABアンプにおいて、Class AからBに移行する際に発生する歪みを、耳で感じ取れない領域にシフトすることで「Class Aの様なナチュラルで潤いのある音場表現を実現し、熱効率も非常に優れている」という。最大出力は120W×2ch(8Ω)、200W×2ch(4Ω)。消費電力は最大800W、最少70W。スタンバイ時は0.5W以下。

 プリアンプ用とパワーアンプ用に、個別の電源トランスを搭載。パワーアンプ部で大電流を必要とする時でも、プリアンプ部に悪影響を及ぼさないという。パワーアンプ用には、高品質な大型トロイダルトランスを採用。ボリュームは電子ボリュームを採用している。

 入力は、アンバランス×7、XLRバランス×2で、XLRの2系統とRCAの2系統は排他となる。録音用の入出力と、プリアウトも各1系統装備(すべてRCAアンバランス)する。外形寸法は430×370×115mm(幅×奥行き×高さ)。重量は15kg。

背面内部

(2012年 7月 17日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]