ティアック、HD動画撮影対応PCMレコーダ「DR-V1HD」

-マイクとカメラが180度回転。24bit/96kHz録音


リニアPCM/HDビデオレコーダ「DR-V1HD」

 ティアックは、TASCAMブランドのリニアPCM/HDビデオレコーダ「DR-V1HD」を8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。記録メディアはmicroSD/SDHCで、2GBのmicroSDカードが付属する。

 高音質リニアPCMレコーダに、動画撮影機能を追加した製品。カメラとステレオマイクが一体となっており、180度回転する「vari-angle機構」を採用。ディスプレイの角度を気にせず、録音/撮影したい方向にマイクとカメラを向ける事ができ、自分撮りをする事もできる。

 マイク部には、単一指向性ステレオコンデンサーマイクを搭載。指向性を持っているため、狙った音を中心に収音できるという。単体のリニアPCMレコーダと同等の高音質を追求しており、90dB以上のSN比を実現。「DRシリーズと同等の音質」(ティアック)という。オーディオコーデックはシーラス・ロジック製。

 音声の入力レベルを感知して、自動で録音の開始を行なうオートレック機能や、設定した最大ファイルサイズを超えると、新たなファイルを作成し継続記録する機能、録り逃がしを防止するプリレック機能、オートレベルコントロール/リミッター機能なども備えている。

 音声録音フォーマットはWAVで、サンプリング周波数は44.1/48/96kHzに対応。量子化ビット数は16/24bitをサポートする。動画撮影はMPEG-4 SPで、記録画素数はSDモードで640×480ドット/30fps、HDモードで1,280×720ドット/30fps。動画の音声はWAVの44.1/48kHz、16/24bit。JPEG静止画撮影もできる。


左が背面、右が側面。マイク/ライン入力も備えている

 カメラは1/4型CMOSセンサーを使用。レンズのF値は2.8。4倍のデジタルズームを備えている。

 内蔵マイク以外に、プラグインパワー対応のステレオミニ・マイク/ライン入力端子を搭載。外部マイクも利用できる。ステレオミニのイヤフォン/ラインアウト端子も備え、15mW×2chのヘッドフォンアンプも搭載。0.6W出力のモノラルスピーカーも内蔵している。

 液晶ディスプレイは2.4型、240×320ドット。HDMIミニ端子を備え、テレビなどに映像を表示する事もできる。

 電源は単三電池3本、または別売のACアダプタ「TASCAM PS-P520」が利用可能。本体の底部に三脚取り付け用穴を用意。外形寸法は131×70×28mm(縦×横×厚さ)。電池を含まない重量は157g。



(2012年 7月 19日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]