パイオニア、スマホ楽曲もプレイできるホームDJシステム
-無線LAN搭載の「XDJ-AERO」。実売99,800円
パソコンやiPadとの接続イメージ |
パイオニアは、ホームDJ向けの新製品として、無線LAN経由でスマートフォンやパソコンと連携できるワイヤレスDJシステム「XDJ-AERO」を8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は99,800円前後。
ホームDJ向けの楽曲プレーヤー/コントローラー。IEEE 802.11b/g/nの無線LANを内蔵している点が特徴で、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットの音楽もワイヤレスで受信して再生/ミックス可能。付属するWindows/Mac対応のソフト「rekordbox」や、無償公開予定のiOS/Android向け専用アプリを使って連携できる。無線LAN接続は、XDJ-AEROとスマートフォンなどのダイレクト接続のほか、室内の無線LANルータを介して接続でき、最大4台まで接続可能。スマートフォンなどで選曲する場合は、液晶のタッチ操作だけでなく、XDJ-AEROのノブからも行なえる。
本体に2台のプレーヤーとミキサー部を搭載。前述したパソコンやスマートフォン楽曲のほか、USBメモリの楽曲再生機能も搭載。単体でDJプレイが行なえる。ミキサー部には他のCDJプレーヤーやレコードプレーヤーなどを接続可能な外部入力を備え、XDJ-AEROを単独の2chミキサーとしても使える。さらに、USBメモリなどにDJミックスをWAV形式で保存することも可能。市販DJソフトのMIDI/HIDコントロールにも対応する。
XDJ-AERO | スマートフォン/タブレットと無線LAN接続可能 | iOSアプリの画面 |
ジョグ操作やエフェクトを組み合わせることで、楽曲や内蔵音源を使った幅広いアレンジやミックスが可能。「JOG DRUM」をタッチすることで楽曲を再生、回すことでスクラッチできる。また、「SAMPLE LAUNCH」に内蔵された4種類(SCRATCH、HORN、SIREN、LASER)の音を使って、DJプレイが可能。さらに、「rekordbox」で編集した音をUSBストレージから読み込むことで、内蔵された音とは別に4種類の音をメモリしてDJプレイに利用可能。
DJMシリーズで好評な「BEAT EFFECT」を各プレーヤー部に搭載。再生楽曲ごとに4種類のエフェクト(TRANS、FLANGER、ECHO、ROLL)を選択して拍数と効果のレベルを変化させることが可能。「SOUND COLOR FILTER」をミキサー部のチャンネルごとに備え、楽曲のアレンジやミックスが行なえる。
ワンタッチで自動的に2つの楽曲をミックスする「BEAT SYNC」も搭載。SYNCボタンを押すだけで、各プレーヤーの楽曲を簡単に同期させられる。また、「rekordbox」で作成したプレイリストをスマートフォン、タブレット、PCやUSBストレージから読み込んで、プレイリスト内の楽曲をクロスフェードやフェードイン/アウトしながら順番に再生できる。
ジョグなどの操作部 | ディスプレイ部 | USBメモリの楽曲再生や、DJミックスの録音も可能 |
音質面の特徴として、プロフェッショナルDJ機器に採用しているオーディオ回路をマスターアウト端子部に採用。プレーヤー部とミキサー部のオーディオ処理ブロックをワンチップ化してフルデジタル処理することで、A/D、D/A変換による歪みやノイズ混入を防いでいる。本体にUSBオーディオインターフェイスも内蔵している。DAC/ADCは24bit対応。
ラウンド形状の薄型筐体を採用。周囲にスモークアクリルパネルを配し、薄型のジョグと主な操作ボタンに青と白のLEDを使い、インテリアに映えるスリムでスタイリッシュなデザインを実現したという。
背面 |
再生対応ファイルは、MP3/AAC/WAV/AIFF。ただし、無線LAN接続時はMP3/AACのみ対応する。付属パソコンソフト「rekordbox」の対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.5.8以降。
入力端子はPHONO/LINE×2(RCA)とMIC×1(標準フォン)。出力はMASTER OUT(標準フォン×1、RCA×1)と、ヘッドフォン×2(標準フォン×1、ステレオミニ×1)。外形寸法は623×289.5×65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.7kg。
(2012年 8月 9日)
[AV Watch編集部 中林暁]