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パイオニア、iPad/iPhone操作でプレイ可能なDJシステム

プレーヤー/ミキサー搭載の「XDJ-R1」 。実売10万円

XDJ-R1とiPhoneとの組み合わせ例

 パイオニアは、ホームDJシステムの新製品として、iPad/iPhone/iPod touchからのワイヤレスコントロールに対応した「XDJ-R1」 を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。

 「XDJ-R1」は、業界初というiPhone/iPad/iPod touchの操作でDJプレイが行なえるDJシステム。音楽CDやCD-R/RW、USBメモリなどの楽曲を再生できるプレーヤー機能に加え、ミキサー機能も備える。本体背面に、選曲しやすい角度でiPhone/iPod touchを設置できるというスタンドも付属する。

 専用のiOSアプリ「remotebox」をインストールしたiPad/iPhone/iPod touchと無線LAN接続して、XDJ-R1を操作可能。XDJ-R1に接続したUSBメモリの楽曲をiPhoneなどで選曲、指定した拍で自動的に楽曲をループできる「AUTO BEAT LOOP」や、エフェクトをかけるといった操作に対応する。対応端末は、iOS 5.0以降のiPadと、iPhone(3GS以降)、iPod touch(第3世代以降)。

iPadアプリの操作画面
iPadなどで選曲も可能

 XDJ-R1の操作で、USBメモリ内やCDの楽曲を使ったDJプレイも可能。2つの楽曲の拍を1ボタンで同期させる「BEAT SYNC」機能なども利用できる。DJソフトウェアのMIDIコントロールにも対応。また、他のCDJプレーヤーやレコードプレーヤーなどを接続できる外部入力端子も備え、単独の2chミキサーとしても利用可能。

 CD-R/RW再生時の対応ファイルはMP3/WAV/AIFFで、USBメモリ利用時はこれらに加えAACも再生できる。高音質化も追求。アナログ回路とデジタル回路を分離、入力されたアナログ信号を最短距離でデジタル変換することでノイズの低減を図っている。

 なお、同社はスマートフォン/タブレットの楽曲をワイヤレスで再生してDJプレイできる「XDJ-AERO」や「CDJ-2000nexus」を2012年より発売しているが、新モデルのXDJ-R1は、iPhoneなどの楽曲を無線LAN経由で再生することはできない。

 入力端子はフォノ/ライン×2(RCA)、マイク×1(標準フォン)、AUX×1(RCA)。出力端子はマスターアウト×2(XLR×1、RCA×1)、ヘッドフォンモニターアウト×2(前面に標準フォン、背面にステレオミニ)、ブースアウト×1(RCA)。外形寸法は623×308.4×107.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.8kg。

別売のDJシステムバッグ「DJC-SC3」

 パソコン用ソフトの「rekordbox」も同梱する。対応OSはWindows XP/Vista/7/8(XP以外は64bit版にも対応)と、Mac OS X 10.5.8以降。

 さらに、XDJ-R1の購入で、Atomix Productions製のパソコン用DJソフト「Virtual DJ Limited Edition」も無償ダウンロード可能。同ソフトはXDJ-R1で操作しやすいというオリジナルのGUIを採用し、ループやエフェクト、サンプラー、4chミックスなどの機能を備える。

 オプションとして、XDJ-R1を収納して持ち運べるDJシステムバッグ「DJC-SC3」も同じく7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。

(中林暁)