パイオニア、USBメモリ再生も可能なSACD「PD-70」

-32bitに拡張し、32bit DACで処理。94,000円


32bit DACを搭載したSACDプレーヤー「PD-70」

 パイオニアは、32bit DACを搭載し、iPodとのデジタル接続や、USBメモリ内ファイル再生機能も備えたSACDプレーヤー「PD-70」を10月中旬に発売する。価格は94,000円。

 32bit/192kHz対応のDACを2基搭載。さらに、入力された音声信号を32bitまで拡張した上で、32bit DACで高音質に処理する「Hi-bit 32 Audio Processing」を利用できる。


前面にUSB端子を搭載

 前面にUSB端子を備えており、iPod/iPhone/iPadをUSB接続可能。音声をデジタル伝送し、「PD-70」のDACで処理する事で、高音質な再生ができる。さらに、USBメモリに保存したMP3/AAC/WMAファイルの再生も可能。PCと接続するUSB DAC機能や、ネットワークプレーヤー機能は備えていない。

 SACD部は音楽CD、SACD、CD-R/RW、DVD-R/RWの再生に対応し、CD-R/RWやDVD-R/RWに保存したMP3/AAC/WMAファイルも再生可能。さらに、DVD-R/RWでは、DSDファイルの再生も対応する。

 MP3/WMAなどの圧縮音楽ファイル再生時には、音を補間して再生する「アドバンスドサウンドレトリバー」を搭載。


「PD-70」「PD-70」の背面32bit/192kHz対応のDACを2基搭載している

 SACDの再生にも対応するドライブ部は自社開発。トラバースメカ、ピックアップ、ブラシレスモーターなど、高い読み取り精度と信頼性を重視したという。また、CDトレイには独自の制振構造を採用している。

自社開発のドライブ部CDトレイには独自の制振構造を採用

 アナログ回路とデジタル回路で電源を完全に分離させた、ツイン電源トランスを搭載。SN比を高めている。

 その他にも、トラックごとに異なる音量レベルで収録されたソースでも、出力レベルを一定に揃えながら再生できる「A.L.C.(オートレベルコントロール)機能」、ディスプレイとデジタル出力をOFFにして、ノイズを軽減させる「Pure Audioモード」を搭載。長時間使用しないと自動的に電源を切るパワーマネジメント機能「A.P.D」も備えている。

 シャーシの剛性を高める事で、筐体の無共振化を徹底。電源ケーブルは極太タイプで、着脱も可能。付属のリモコンはヘアライン仕上げ。

前日発表されたプリメインアンプ「A-70」と組み合わせたところ筐体の無共振化も徹底されている

 出力端子は、アナログRCA×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1。入力は、光デジタル×1、同軸デジタル×1を装備。その他にも、コントロール用のSR入出力も備えている。消費電力は40W、待機時消費電力は0.45W。外形寸法は435×329×128mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.8kg。



■DSDディスクプレゼントキャンペーンも

DSDディスクプレゼントキャンペーンも実施される

 PD-70の発売を記念し、購入者にDSDディスクをプレゼントするキャンペーンも実施する。応募期間は10月10日~11月26日までで、パイオニアのWebサイト内に設けられるキャンペーン応募ページで受け付ける。

 応募すると、スタジオ・ライヴ録音された全7曲を収録したDVDディスクが送られて来るもので、アーティストはKiwa 清水靖晃+渋谷慶一郎などが参加している。詳細はキャンペーンページにて。



(2012年 9月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]