アップル、10月にUI一新/iCloud統合の新iTunes

-iCloudデータを保存再生。iTunes Storeも刷新


iTunesの新バージョン

 アップルは13日、iTunesの新バージョンを10月に提供すると発表した。Windows/Macの両方で無料で利用できる。

 新バージョンではライブラリ表示のデザインを一新。iCloudとのシームレスな統合を図っているのが特徴。iCloudにアップロードしてある音楽や動画などのコンテンツを、パソコンのiTunesから、ライブラリとしてアクセスし、再生できる。オンライン上のコンテンツには「ダウンロードボタン」が用意され、ローカルにコピーして、ネットワーク接続の無い場所でも楽しむ事ができる。

 iTunesのUIはよりシンプルになり、「ミュージック」、「映画」、「アプリケーション」と、探したいコンテンツのジャンルをクリックすると、それらが一覧表示される。

 さらに、アルバムジャケットの一覧表示からアルバムを選ぶと、フキダシのような表示でアルバム内の楽曲情報を表示。アルバムのブラウズを途切れさせずに、中身がチェックできる。iTunes Storeの新機能のテイストが似たアルバムのお知らせも、ここに表示される。また、音楽や動画のライブラリに対する検索機能も向上している。

 小さなウインドウで音楽を再生する「ミニプレーヤー」も刷新。「次はこちら」ボタンをクリックすると、次に再生される曲が確認できる。気に入らない曲の場合はスキップしする事も可能。


iTunes Storeも強化。iPadやiPhoneからアクセスしても、パソコン版ソフトに近いUIになっている

 iTunes Storeも強化され、好きなアルバムやアーティスト、ジャンルを選ぶと、似たテイストを持つ曲をおすすめしてくれる。なお、パソコンのiTunesからアクセスした時だけでなく、iPad/iPhone/iPod touchからiTunes Storeにアクセスした時でも同様のリニューアルされたUIで、同じような動作をするという。

 さらに、Storeに「プレビュー履歴」機能も追加。一度プレビューした曲や、映画の予告編を簡単に探せるようになる。この履歴はiCloudに保存されるため、外出中にiPhoneでプレビューした曲を、家のパソコンのiTunesから簡単に確認したり、購入できるようになる。



(2012年 9月 13日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]