【CEATEC 2012】東芝、4Kやクラウド連携など新REGZAをアピール

TimeOnやタイムシフトマシンを紹介。4K周辺を拡充


東芝ブース

 東芝は、10月2日から6日に幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2012」において、10月下旬発売予定の液晶テレビ「REGZA Z7/J7シリーズ」を出展。また、2013年春に発売予定の84型4Kテレビも参考出品している。

 4K/3,840×2,160ドット液晶テレビは、2013年春に84型と、60型台、50型台の3モデルを展開。クラウドサービス「TimeOn」との連携機能を装備し、グローバル市場に投入。国内モデルではいずれもタイムシフトマシンを搭載する。第2世代4Kテレビとして積極展開する予定。


東芝DS社 TV商品統轄部 本村裕史氏

 CEATECの4Kテレビ展示は84型のみで、暗いシアタールームではなくブース内のオープンなスペースで行なっている。「シアター専用機ではなく、家庭で使える“テレビ”として4Kを体験して欲しかった」(東芝DS社 TV商品統轄部 本村裕史氏)という。

 新4Kテレビの特徴は、新開発の映像エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」による精細度の向上、4K輝き復元による“輝き”感の向上などにより、4K映像の美しさを際立たせるという点。そのため、BDビデオの「ダークナイト」(フルHD/IMAX撮影)の4Kアップコンバート映像と、4Kカメラで撮影した映像を横に並べ、BDビデオも4Kソースに遜色ない画質で楽しめるというデモ構成とした。

 4K出力に対応したパソコン「dynabook」との連携や、ゲーム「Skyrim」などの応用例も紹介し、4Kの本格的な立ちあげをアピールしている。


4KアップコンバートのBDと、4Kネイティブ映像を比較84型の大画面を訴求
dynabookとも4Kで連携Skyrimの4Kデモ
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 「REGZA Z7シリーズ」については、最大6チャンネルの地デジ番組を常時録画できる「タイムシフトマシン」の新機能を紹介。実際に各機能を体験可能な形でデモを行なっている。

 Z7の新機能「ざんまいプレイ」は、リモコンのざんまいプレイボタンを押すだけで、タイムシフト録画されている番組から、現在視聴中の番組やユーザーの好みに関連性の高い番組を画面上でおすすめするもの。関連番組の抽出には番組表(EPG)情報を利用しているため、ネットワークに繋がなくても利用できる。


ざんまいプレイREGZA J7シリーズ

 Z7/J7ともに、テレビ向けの新クラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」に対応。HTML5を基盤とし、ブラウザベースで動作するテレビ向けの新UI「クラウドメニュー」に、録画番組の連動サービスや人気番組へのアクセスや、VODサービス、家族とのコミュニケーションなどを集約。リモコンのクラウドメニューからワンボタンで呼び出し可能とした。

 ネットワークを経由して取得した番組のメタデータを元に、番組内の任意のシーンだけを検索し、シーンごとに再生できる「みどころシーン再生」や、REGZA/REGZAブルーレイユーザーが作成した「タグリスト」による頭出し再生などに対応。また、写真共有「クラウドアルバム(上限5GB。5GBを超えると古いデータから削除)」の利用や、録画予約番組を「カレンダー」上で確認したり、複数の友人との同報メッセージなどが用意される。

 また、タブレット用に「RZクラウド」アプリを提供。「クラウドメニュー」のカレンダーから録画予約を確認したり、メッセージサービスなどができる。TimeOnは、10月下旬のサービス開始時に「みどころシーン再生」や「タグリスト」、「メッセージ」、「カレンダー」などがスタート。2013年1月以降もみどころシーン再生の「フレンドからのおすすめ」対応など機能強化を図っていく。

クラウドメニューマイページ。各種VODサービスにも対応カレンダーで予約リストを確認
シーン検索RZクラウドなどタブレット連携も強化

 そのほか、Windows 8を搭載したUltrabook新製品も参考出展。12.5型タッチパネル液晶を搭載し、ディスプレイをスライドさせてタブレット風に利用することも可能。価格や発売時期は未定で、重量は1kg超とのこと。

12.5型タッチパネル採用のWindows 8 UltrabookSSD/HDDのハイブリッドディスク展示

(2012年 10月 2日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]