ジャパンディスプレイ、スマホ向け5型フルHD IPS液晶を量産開始
ジャパンディスプレイは4日、スマートフォン向けの5型フルHD TFT液晶モジュールの量産出荷を10月より開始すると発表した。
このフルHD液晶モジュールは、ガラス基板上に微細で高性能な低温ポリシリコンTFTを形成する量産技術や、広視野角のIPS液晶技術、薄型バックライト技術などのコア技術をもとに開発。スマートフォンなどのコンパクトな画面に、多くの情報を一度に表示できる。
5型/1,920×1,080ドットのIPS液晶で、画素密度443ppiを実現。現在のスマートフォン上位モデルなどに採用されている1,280×720ドットに比べ、表示情報量は2.3倍となる。IPS液晶により広視野角/高コントラストで色調変化が少ないことも特徴。輝度は500cd/m2、コントラスト比は1,000:1、視野角は上下/左右160以上。
本体を1.4mmまで薄型化したほか、1.2mmという狭額縁化も実現。大画面ながら、セットのスリム化やコンパクト化に貢献するという。外形寸法は118.8×64.3×1.4mm(縦×横×厚さ)。
この液晶モジュールは、10月31日から11月2日までパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2012」に出展される予定。
(2012年 10月 4日)
[AV Watch編集部 中林暁]