楽天、ライト付き/7,980円の電子書籍「kobo glo」
5型のminiも。Amazonとの違いは「microSD」
楽天は1日、電子書籍端末「kobo glo」と「kobo mini」を発表。日本市場で11月15日より順次発売する。kobo gloは6型/のE Ink製電子ペーパーとフロントライト機能を組み合わせた新端末で、11月15日より出荷。価格は7,980円。kobo miniは5型電子ペーパーを採用した小型モデルで12月中旬発売。価格は6,980円。
なお、海外発表済みのAndroidベースのカラー液晶端末「kobo Ark」も近日発売予定。Androidアプリについては「年内」にサービス開始、iOSアプリについても「近日中」の対応を予定している。
Kobo arkも近日発売 | Android/iOSアプリも近日公開 |
■ フロントライト搭載「kobo glo」
kobo glo |
6型/758×1,024ドットのE-Ink製電子ペーパーを採用した電子ブックリーダ。特徴はLEDフロントライトを搭載したことで、暗い場所でも周辺が発光し、画面を均一に照らすことで、別途ライトなどを用意せずに単体で読書ができる。ライトの明るさ調整も行なえる。カラはーブラックナイト、ピンクサンセット、ブルームーン、シルバースターの4色。
電子書籍フォーマットはEPUBとPDF(koboイーブックストアで販売書籍のみサポート)に対応。日本語フォントは2種類で、「モリサワリュウミン」と「モリサワゴシック MB101」。
kobo glo | 背面 | LEDフロントライトを装備。暗所でも読書可能に |
内蔵メモリは約2GBで利用可能な領域は約1GB。IEEE 802.11b/g/n無線LANやmicroSD/SDHC対応のカードスロットを搭載する。外形寸法は157×114×10mm(縦×横×厚み)、重量は185g。1回のフル充電で最大約30,000ページ分のページめくりが可能。最長約1カ月利用できるとする。
パソコンからのコンテンツ転送にも対応。対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.5以降。Windows 8にも近日対応予定。
■ 5型の「kobo mini」
5型/600×800ドットのE-Ink製電子ペーパーを採用したブックリーダ。特徴は「女性や子供でも扱える」という小ささで、外形寸法は133×102×10mm(縦×横×厚み)、重量は134g。カラーはブラックとホワイト。
kobo mini | kobo miniの利用イメージ。子供も |
フロントライトやサイズ以外の主な仕様は、gloと共通。電子書籍フォーマットはEPUBとPDF(koboイーブックストアで販売書籍のみサポート)で、日本語フォントは2種類。内蔵メモリは約2GBで、利用可能な領域は約1GB。無線LANやmicroSD/SDHC対応のカードスロットを搭載する。1回のフル充電で最大約40,000ページ分のページめくりが可能。最長約1カ月利用できるとする。
■ microSDがkoboの特徴
楽天三木谷社長 |
楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は、koboが「日本の電子書籍の扉を開いた」と切り出し、日本展開以降もイタリア、ポルトガル、スイス、南アフリカでも開始し、世界展開を行なっていることを強調。国内市場においても、「出版社の電子書籍事業の強化により、市場は一層活性化する。読書の楽しみをすべての人へ」とkoboのミッションを説明した。
また、「さらに気軽に読書を楽しんでもらう環境に」として、デバイスやユーザビリティ、コンテンツの3つの軸での強化策を説明。デバイスについては、kobo touchにおけるWi-FiセットアップやmicroSD対応などをアピール。特に「メモリ拡張が最大の差別化だと考えている」とした。
コンテンツについては、「日本で65,000冊。さらに増えており、続々と追加している」とした。なお、「年内20万冊」という目標については、「あと2カ月で13万冊、1万、2万という大きな塊で入ってくる予定がある。予定通りに入れば20万達成できる。できなければ、1月などになるかもしれない」とした。
また、AmazonのKindleとの違いについては、「最大の特徴はmicroSDで大量の書籍を入れられること。日本で重要なのは“マンガ”。マンガがたくさん、最大1,500冊ぐらいは入る。これは大きい。あとはデザインや持ち運びによる楽しさを訴えていきたい。楽天市場との連携でポイント使った幅広い提案も行なう」とした。
なお、一部報道などで掲げていた年内の販売台数100万台は、「公式な数字というより内部の大きな夢として語っていた。そこまでいっていない」と説明。また、タブレットとの住み分けについては、「電子書籍の中核は白黒端末になると考えている」とした。
(2012年 11月 1日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]