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KDDI、Androidスティック「Smart TV Stick」を23日発売
直販9,800円で単体購入可。「スマホの楽しさをTVに」
(2013/2/19 16:59)
KDDIは、テレビ接続向けのAndroid 4.0搭載スティック型端末「Smart TV Stick」を2月23日より発売する。価格はオープンプライスで、auショップなどにおける直販価格は9,800円。
Smart TV Stickは、HDMI出力と無線LANを搭載した、長さ約10cmのスティック型Android端末。テレビにHDMIで接続し、Google Play/auスマートパスでダウンロードしたAndroidアプリや、au会員向け「ビデオパス」、「うたパス」などの映像/音楽配信サービス、YouTube/ニコニコ動画/radikoといったインタネットサービスを、テレビ画面で利用できる。
操作は付属のBluetoothリモコンのほか、無線LAN経由でAndroidスマートフォン/タブレットのアプリ「Smart TV Remote」からも操作できる。Smart TV RemoteとSmart TV Stickの設定には専用アプリ「Connect Play」を利用する。
Smart TV Remoteを使うことで、スマートフォンを使った文字入力や音声入力などに対応。また、スマートフォンやタブレットで聞いていた「うたパス」や「LISMO WAVE」(ラジオサイマル配信)などの音楽をSmart TV Stickをつないだテレビのスピーカーで続けて聞くことができる。ビデオパスへのSmart TV Stickの対応は3月を予定。ビデオパス対応により、スマートフォンやタブレットで視聴していたビデオ番組の続きをSmart TV Stickを接続したテレビで楽しめる。
対応スマートフォン/タブレットは、G'zOne TYPE-L CAL21やAQUOS PAD SHT21などauのスマートフォン/タブレット。詳細は同社ホームページで案内する。なお、iOSへの対応については、「準備が整い次第」とした。
ウェザーニュースなどの情報系やKarada Manager for TVなどの健康系、auショッピングモールなどの生活系などのアプリを用意。auスマートパスでは100タイトル程度のアプリを提供。Google Playでも500アプリ以上が用意される。Smart TV StickのOSはAndroid 4.0.4で、CPUはTI OMAP4430。IEEE 802.11b/g/nの無線LANやmicroSDカードスロットを装備。テレビとはHDMIで接続し、ACアダプタから給電する。外形寸法は31×105×14mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約45g。HDMIケーブルやホルダ、リモコンなどが付属する。開発は船井電機。
スマホの楽しみをテレビに
19日には、Smart TV Stickと同日発表のRemote TVの説明会を開催。KDDI 商品統括本部 サービス企画本部長の小林昌宏氏は、マルチユース、マルチネットワーク、マルチデバイスでの同社サービスを展開する「3M戦略」の一環として「テレビにどのようにauのサービスを提供できるか」を検討した結果がSmart TV Stickと説明。アプリ取り放題の「auスマートパス(390円/月)」、映画見放題「ビデオパス(580円/月)」、音楽聴き放題「うたパス(315円/月)」の月額定額サービスと組み合わせることで、スマートフォンの環境をテレビの大画面でも楽しめることを訴求した。
なお、Smart TV Stickの機器購入費用以外の追加費用無しでも購入できるが、ビデオパスやうたパス、auスマートパスなどの利用には各サービスの契約とau IDが必須となる。
同社ではCATV事業者向けにSmart TV Boxとして、Android搭載STBも提供している。この住み分けについては、Smart TV Boxを放送にも対応したフルスペックの端末とする一方、Smart TV Stickはauやau光ユーザー向けにより手軽に楽しめるデバイスとして紹介。特に競合するものではないと説明した。
同じく23日に発売するRemote TVについては、Smart TV Stickが「スマホの楽しみをテレビに」というものであるのに対し、Remote TVは「テレビの楽しみをスマホに」というテレビをより活用するためのデバイスと説明。利用シーンに応じ、好みのデバイスでテレビを楽しめることをアピールした。