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オンキヨー、9.7型“Retina相当”で27,800円のタブレット
7型~10.1型Android端末6機種。「70型もスレートに」
(2013/2/26 14:49)
オンキヨーデジタルソリューションズは、Androidタブレット「SlatePad」6機種を3月8日より順次発売する。画面サイズは7/8/9.7/10.1型の4種類を用意する。7型と9.7型モデルが各2機種、8型と10.1型が各1機種。OSは7型「TA07C-A41X1/TA07C-A41X1S」のみAndroid 4.0で、それ以外はAndroid 4.1を搭載。
価格はオープンプライスで、直販価格は保証期間1年のモデルが10,480円~28,800円。保証期間90日のモデルは1年モデルに比べ1,000円低価格となる9,480円~27,800円。「国内のAndroidタブレットで初の9.7型Retinaディスプレイ相当」とする9.7型/2,048×1,536ドットのモデル「TA09C-B41R3」は、1年保証モデルが28,800円、90日保証モデルが27,800円。
全モデル共通アプリとして、電子書籍やAndroidアプリなどがダウンロードできる「Tapnow Market」や、最大50GBまで無料のクラウド型オンラインストレージ「KDrive for Android」、日本語入力の「Simeji」を搭載する。なお、Google Playには非対応。
型番 (保証期間1年モデル、 保証期間90日モデル) | ディスプレイ | OS | 直販価格 (保証期間1年モデル、 保証期間90日モデル) |
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TA07C-A41X1 TA07C-A41X1S | 7型/800×600ドット | Android 4.0 | 10,480円 9,480円 |
TA07C-C41R1 TA07C-C41R1S | 7型/1,024×600ドット | Android 4.1 | 14,800円 13,800円 |
TA08C-A41R1 TA08C-A41R1S | 8型/768×1,024ドット(縦型) | 16,800円 15,800円 | |
TA09C-A41R3 TA09C-A41R3S | 9.7型/1,024×768ドット | 25,800円 24,800円 | |
TA09C-B41R3 TA09C-B41R3S | 9.7型/2,048×1,536ドット | 28,800円 27,800円 | |
TA2C-A41R3 TA2C-A41R3S | 10.1型/1,280×800ドット | 25,800円 24,800円 |
26日に行なわれた発表会では、手のひらサイズでバッテリも内蔵したポータブルDLPプロジェクタ「PP-D1」も発表。さらに、今後発売されるNFC(近距離無線通信)対応のBluetoothスピーカーや、Bluetoothレシーバなども参考出展された。これらの製品については別記事で紹介する。
9.7型でRetina相当の「TA09C-B41R3」
TA09C-B41R3/TA09C-B41R3Sは、国内Androidタブレットで初とする2,048×1,536ドット/QXGA解像度の「Retina相当」とする液晶を搭載。広視野角も特徴で「IPS相当」としている。なお、パネルの調達元は明かしておらず、「IPS液晶」とは謳っていないが、「性能は若干の違いはあるが誤差の範囲。ほとんど同じソースから調達している」(菅正雄社長)という。「一眼レフデジタルカメラで撮りためた写真の高解像度ビューワーにも適している」としている。10点マルチタッチに対応。
CPUはARM Cortex-A9(デュアルコア/1.6GHz)で、クアッドコアのGPU「ARM Mali-400 MP」も搭載。RAMは1GB。ストレージは16GB内蔵メモリとmicroSD/SDHCカード。HDMIミニ出力やステレオミニのヘッドフォン出力、USB 2.0などを備える。ステレオスピーカーとモノラルマイクも内蔵。
通信機能はIEEE 802.11b/g/n無線LANとBluetooth 3.0+EDRに対応。カメラは外側/内側にそれぞれ200万画素CMOSを備える。バッテリ容量は5,000mAhで、動作時間は約9.5時間。外形寸法は187×240×9.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約660g。
1万円を切る7型や、縦持ち想定の8型など
7型モデル「TA07C-A41X1」と「TA07C-A41X1S」は、上着のポケットに入れられるという薄さ約8.4mm、重さ約260gのコンパクトモデル。同じく7型の「TA07C-C41R1」と「TA07C-C41R1S」は、上下左右170度の広視野角で「IPS液晶相当」としている。HDMIミニ端子も装備。
8型の「TA08C-A41R1」と「TA08C-A41R1S」は、電子書籍の閲覧など縦で持って利用することを想定したモデル(横画面にも対応)。9.7型「TA09C-A41R3」と「TA09C-A41R3S」は、170度の広視野角液晶を搭載し、同社は「IPS相当」としている。
個人だけでなく業務用途も想定した10.1型の「TA2C-A41R3」と「TA2C-A41R3S」は、上下左右170度の広視野角「IPS相当」液晶で、解像度は1,280×600ドット。6,400mAhのバッテリを内蔵し、動作時間は約11.5時間。
7型モデルTA07C-A41X1の主なスペックは、CPUがシングルコアのARM Cortex-A8(1GHz)、GPUがARM Mali-400MP、RAMが512MB、ストレージが4GB。カメラは内側のみで、200万画素CMOSセンサーを搭載。microSD/SDHCカードスロットやUSB 2.0などを備える。内蔵バッテリの動作時間は約4時間。
7型のTA07C-C41R1と、8型~10.1型モデルは、いずれもARM Cortex-A9(デュアルコア/1.6GHz)と、1GB RAMを搭載。ストレージは8型が8GB、9.7型と10.1型が16GB。microSD/SDHCスロットも備える。カメラは外側が200万画素、内側が30万画素。
型番 | TA07C-A41X1 TA07C-A41X1S | TA07C-C41R1 TA07C-C41R1S | TA08C-A41R1 TA08C-A41R1S | TA09C-A41R3 TA09C-A41R3S | TA2C-A41R3 TA2C-A41R3S |
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バッテリ動作時間 | 約4時間 | 約9時間 | 約6時間 | 約7.5時間 | 約11.5時間 |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 110×190×8.4mm | 122×195×11.8mm | 204×157×9.2mm | 187×243×10.4mm | 175×256×10.5mm |
重量 | 約260g | 約355g | 約450g | 約680g | 約610g |
70型もスレート。新市場開拓へ
同社は初代iPad発売と同じ2010年にWindows 7タブレットを発売して以来、Windows/AndroidのOSでSlate Padを展開。2012年には初のWindows 8タブレットも21.5型と11.6型で発売した。
今回Androidモデルを6機種同時に発売することについて菅正雄社長は「どれが一番売れるか売れないかは予想がつかない。タブレットに関して本気で市場を作るという意味もある」とした。
また、同社にとっての「タブレット」は、持ち歩けるものに限らず、据え置き/大画面を含めたタッチで使えるものを全て含めて展開するとの考えを示し、「今は大画面は競争が少ない。デジタルサイネージをこの分野(タッチ対応)に置き換えていく」という。2012年度の市場は、同社の予想を大幅に上回る450万台となったが、2015年の市場予測はこれまでと変わらず1,000万台まで拡大すると見ている。
今後の戦略として10.1型まではAndroidを搭載し、それを超える11.6/14/15型や、18/21/23/26/32型などをWindwos 8で展開することも予告。「将来は65/70インチくらいでも“スレート”という名前で市場を作っていく」との意向を表した。今後はペン対応モデルも用意し、学習塾や保険会社、CADなどでの利用を見込むという。