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Cerevo、iPhoneから一眼のシャッターを切る「SmartTrigger」

タイムラプスや空中浮遊写真が撮影可能。7,499円

SmartTrigger

 Cerevoは26日、iPhoneからデジタル一眼カメラのシャッターを操作できるデバイス「SmartTrigger」の一般販売を、直販サイト・Cerevo Storeで開始した。直販価格は7,499円。カメラに取り付けるための対応ケーブルを1本付属した場合は8,499円~8,699円となる。

 Bluetooth 4.0+LE(Low Energy)に対応したデジタル一眼カメラ用周辺機器。SmartTriggerをデジタル一眼カメラに装着し、iOSの専用アプリを使い、SmartTriggerへBluetoothで接続。アプリからカメラのシャッター操作を可能にする。対応するカメラは同社のページに記載されている。

 スマートフォン側の対応はiPhone 4S/5、第3~4世代iPad、iPad mini。iOS 6.1以降が必要。スマートフォン/タブレットだけでなく、Mac OSにも今後対応予定で、その場合はMac OS X 10.7以降に対応する。

ケーブルでカメラと取り付けたところ

 アプリのボタンを押してシャッターを切る「リモートシューティング」だけでなく、ボタンを押してから指定した秒数後にシャッターを切る「タイムシューティング」、指定した秒数の間で連続してシャッターを切る「タイムラプス」機能が利用可能。タイムラプス撮影した静止画を、ユーザーが別途動画編集ソフトなどで繋ぎ合わせることでタイプラプス動画を作る事もできる。

 さらに、iPhoneの加速度センサーを利用し、被写体となる人物がアプリを入れたiPhoneを持ったままジャンプすると、空中にいるタイミングを自動的に感知してシャッターを切り、宙に浮いた写真が撮影できる「ジャンプシューティング」も利用可能。アプリとスマートフォンを使わず、SmartTrigger本体のシャッターボタンから、シャッターを切る事もできる。

 なお、SmartTriggerとカメラの接続は別売のケーブルで行ない、対応ケーブルはCerevoのオンラインストアで販売している。さらに、動作保証は無いが、市販のレリーズケーブルも利用できるという。また、レリーズケーブルに対応していないデジタル一眼カメラの場合でも、赤外線リモコンに対応したケーブルを使う事で、SmartTriggerが利用できるという。

アプリのメニュー画面
タイムラプスの設定画面

 製品の発売を記念し、対応ケーブルをすべてセットにしたスペシャルセット「SmartTrigger All-In-Oneパッケージ」も9,999円で発売する。SmartTrigger本体1台に、キヤノン、ニコン、ペンタックス、オリンパス、ソニー、パナソニックのカメラに対応したレリーズケーブル9本と赤外線レリーズケーブルを追加している。

 SmartTriggerの外形寸法は63×31.6×12.6mm(縦×横×厚さ)。電池は単4電池を使用。電池を含まない重量は20g。単4のeneloopを使った場合、レリーズケーブル接続時では、最大3万回のシャッター、赤外線レリーズケーブル接続の場合は最大1万7,000回のシャッターが切れる。

対応アプリの開発も可能

 この製品は、Cerevoが運営するWebプラットフォーム「Cerevo DASH」上で、クラウドファンディングの仕組みを用いて購入希望者を募った結果、目標額の170%超が集まったため、量産が決定したという経緯がある。

 SmartTriggerの情報は開発者向けに公開され、サンプルアプリとしてSmartTriggerのスキャンとペアリングから各APIを使った簡単な撮影アプリ(リモート撮影、タイマー撮影、タイムラプス)、本体側のレリーズボタンを押したときにiPhone側のカメラで写真が取れるアプリも公開される。開発者は公開されたアプリや仕様を元に、新たなSmartTrigger対応のiOSアプリを開発可能。既存カメラアプリのシャッターボタンをSmartTriggerを使って切る、ということも可能だという。

(山崎健太郎)