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キヤノン、APS-C 一眼レフで最小/最軽量の「EOS Kiss X7」

フルHD動画対応、AF強化。バリアングル液晶「X7i」も

EOS Kiss X7(EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM装着時)

 キヤノンは、デジタル一眼レフカメラのエントリーモデル「EOS Kiss」シリーズの2機種を4月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、ボディの直販価格は「X7」が79,800円、「X7i」が89,800円。

 レンズキットもそれぞれ用意し、直販価格はX7の「EOS Kiss X7・EF-S18-55 IS STMレンズキット」が89,800円、「EOS Kiss X7・ダブルズームキット」が11万9,800円。X7iの「EOS Kiss X7i・EF-S18-55 IS STM レンズキット」は99,800円、「EOS Kiss X7i・EF-S18-135 IS STM レンズキット」は12万9,800円。

EOS Kiss X7i(EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM装着時)

 いずれも、APS-Cサイズ/有効1,800万画素のCMOSセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラ。X7は、ボディの外形寸法が約116.8×69.4×90.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量約370gで、APS-Cサイズのデジタル一眼レフで世界最小/最軽量を実現。X7iはバリアングル液晶を搭載し、静止画連写は5コマ/秒(X7は4コマ/秒)に対応するなど、エントリークラスながら撮影機能の強化を図っている。両機種ともレンズマウントはEFマウント。映像エンジンは「DIGIC 5」を搭載する。

 フルHD動画記録も可能で、最高1,920×1,080ドット/30pに対応。フォーマットはMOVで、コーデックはMPEG-4 AVC/H.264、音声はリニアPCM。フルHD撮影時のフレームレートは30p/25p/24pに対応する。また、1,280×720ドット時は60p/50p、640×480ドット時は30p/25pに設定できる。静止画撮影はJPEG/RAW対応。内蔵マイクは、X7がモノラル、X7iがステレオ。

 X7のAF機能の特徴として、ライブビュー撮影/動画撮影時に、映像表示範囲の約80%に渡ってコントラストAFとCMOSセンサーによる位相差AFの併用を可能にする新開発の「ハイブリッドCMOS AF II」を採用。従来に比べて広い測距エリアで高速なピント合わせが可能になる。一方、X7iは従来モデルX6iと同じ「ハイブリッドCMOS AF」を搭載する。

 動画撮影時には、動画サーボAFを利用して動く被写体にもスムーズにピントを合わせ続けることが可能。さらに、ステッピングモーター(STM)搭載のEFレンズ新モデル「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(単品購入時の店頭予想価格は37,800円前後)を装着することで、より静かでスムーズな動画サーボAFが可能になるという。

 液晶モニタはいずれも3型/104万画素/タッチ操作対応で、X7iのみモニタ部を回転して様々なアングルから撮影できる。ビューファインダの視野率は95%、倍率はX7が0.87倍、X7iが0.85倍。

 撮影モードも両機種で一部異なり、X7には撮影モードのスペシャルシーン(SCN)に、動き回る子供にピントを合わせ続けながら健康的な肌色に仕上げる「キッズ」や、料理撮影向けの「料理」、ロウソクの光を撮影する場合の「キャンドルライト」の3つを追加している。また、X7には「静音撮影」、「静音連続撮影」(2.5コマ/秒)のモードも用意している。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードを使用。バッテリはX7が「LP-E12」、X7iは「LP-E8」を使用し、動画撮影可能な時間は、X7が約1時間5分、X7iが約1時間40分。X7iの外形寸法は約133.1×78.8×99.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約580g。

液晶モニタ側(X7)
液晶モニタ側(X7i)
天面(X7)
天面(X7i)

(中林暁)