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JVC、世界初量産の8Kプロジェクタ「DLA-VS4800」

約2,500万円。e-shift技術で8K化

DLA-VS4800

 JVCケンウッドは、JVCブランドで世界初の量産モデルとなる8Kプロジェクタ「DLA-VS4800」を3月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、参考価格は2,500万円前後(レンズ含まず)。

 表示デバイスは1.27型のD-ILA。解像度は4Kの4,096×2,400ドットだが、独自のe-shiftデバイスにより、1画素を斜めシフトさせて、縦横の解像度を実質2倍とすることで、4Kの4倍となる8K/8,192×4,800ドットを実現する。

 JVCでは、「総務省が4K/8K放送のロードマップを示したことにより、2016年の試験放送前倒しが検討されており、8K映像の視聴環境整備が今後急速に進むことが予想される。超高精細映像へのニーズが高まる中、プラネタリウム、ミュージアム、シミュレーションやCAD デザイン設計など、高精細映像用途に幅広く対応するプロジェクタとして提案する」としている。

 D-ILAとe-shiftデバイスで構成された新開発の映像エンジンを搭載。高い偏光精度を実現するワイヤーグリッドの搭載で、ネイティブコントラスト1万:1を実現。各色12bitの階調表現に対応する。

 レンズなどは別売だが、4K解像度対応機材をDLA-VS4800でも利用可能で、レンズやケーブル、ビデオカードなどが4K対応のものを引き続き利用できるとする。1/10画素単位で色ずれ補正を光学的に行なうコンバージェンス調整機能を装備。操作はネットワーク経由でパソコンから行なえる。

 200VのAC電源のほか、100V電源にも対応。ファンノイズは50dB未満。ランプは330Wの超高圧水銀ランプの2灯式で、ランプ寿命は約3,000時間(ランプモード:Low時)。入力端子はDVI-D×4(12bit拡張対応)。消費電力は1,100W。外形寸法は660×783×342mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約51kg。

 レンズは、短焦点の「GL‐MS4011S」、ズームレンズの「GL‐MS4015SZ」(投写比1.5 ~1.84:1)、「GL‐MS4016SZ」(投写比1.5~1.84:1 近距離用)、長焦点ズーム「GL‐MS4021SZ」(2.15 ~3.65:1)の4種類を用意する。

(臼田勤哉)