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パナソニック、スマホ連携/タッチ操作強化の「Strada」

2DINナビ4機種。画面を注視せずに操作。新アプリも

CN-R500Dの設置例

 パナソニックは、AVカーナビの2DINモデル「Strada Rシリーズ」の「CN-R500D」を6月7日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13万円前後。この製品に、渋滞情報などを利用できるDSRC車載器を加えた「CN-R500D-D」も同日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16万円前後。

 上記2機種は180mmコンソール用だが、それぞれに200mmのワイドコンソール用のモデルも同日より発売する。型番は「CN-R500WD」(DSRC車載器無し)と「CN-R500WD-D」(DSRC車載器付き)で、店頭予想価格は上記の180mmコンソールモデルと同じ。

 いずれも、ディスプレイは7型/800×480ドットのタッチパネル液晶。地デジ視聴に対応し、4チューナと4アンテナによるキャリアダイバーシティ方式により、電波受信の能力を高めている。本体の内蔵メモリは16GBで、地図用に別途16GBのSDHCカードを同梱する。共通する主な特徴は、画面を注視せずにタッチ操作できる「モーションコントロール」の機能追加や、スマートフォンアプリ「Drive P@ss」(ドライブパス)を使ったスマートフォン連携の強化など。

製品型番対応コンソール幅店頭予想価格
7型液晶/地デジ
DVD/CD/SD
CN-R500D180mm13万円前後
CN-R500WD200mm13万円前後
7型液晶/地デジ
DVD/CD/SD
DSRC車載器付き
CN-R500D-D180mm16万円前後
CN-R500WD-D200mm16万円前後
CN-R500D
CN-R500WD
CN-R500D-D
CN-R500WD-D

 従来の一部モデルにも搭載していた「モーションコントロール」には、新たにドライブ中の「音量調整」、「再生中の曲の頭出し、テレビのチャンネル切換」がフリック(はらい)やドラッグ(なぞり)で行なえるようになった。また、「AVソース切換」、「渋滞・規制情報の表示」が、スワイプ動作で操作できるようになった。

 従来と同様に、地図縮尺の切り替えは、1本指によるダブルタップ、2本指によるシングルタップ、ピンチイン、ピンチアウトの動作で行なえる。メニューやリスト画面もフリックやドラッグで操作可能。

アプリ「Drive P@ss」の接続イメージ。スマートフォンとナビは、HDMIまたはBluetoothで接続する

 iPhone/Androidスマートフォンに無料ダウンロードする専用ランチャーアプリ「Drive P@ss」も6月上旬に公開。別売ケーブルで接続すると、「Yahoo! ニュース」の閲覧や、スマホの音楽データ再生、Gracenoteデータベースによる楽曲情報検索などのアプリを、ナビのタッチパネルから操作して利用できる。対応ナビは、今回の新モデル4機種のみとなる。

 6月上旬のアプリ公開時点で「Drive P@ss」から利用可能なアプリは、ニュース閲覧の「Yahoo! ニュース」と、スマートフォン音楽再生の「Music Player for Drive P@ss」、Gracenoteデータベースによる楽曲情報検索の「Title Finder」の3種類で、2013年夏には、「動画プレイヤー」、「SNS投稿/閲覧アプリ」、「インターネットラジオ」などをラインナップ予定。

 CDから内蔵メモリ(最大16GB)のリッピングに対応し、最高4倍速で録音可能。「CD音質」(非圧縮)の場合約400曲、デフォルト設定(256kbps)では約2,000曲を録音できる。なお、録音したデータを他のメディアにコピーすることはできない。HDMI端子を備え、対応スマートフォンと接続可能。スマートフォンの動画/音楽を再生できる。本体のアンプ出力は定格18W×4ch、最大50W×4ch。立体音響効果機能のSRS CS-Autoや、「音の匠 3モード」、DSP 3モード、13バンドイコライザなども搭載する。

 DSRC車載器が付属する「CN-R500D-D」と「CN-R500WD-D」の2モデルは、ITSスポットサービス(DSRC)と連動。広域な道路交通情報や安全運転支援情報を音声や画像で案内する。DSRC車載器に搭載のETC機能に連動し、高速道路料金の音声案内や料金履歴表示も行なえる。従来と比べ、広い範囲の道路交通情報を反映したルート探索が可能になり、遠方の高速道路で発生した渋滞・規制の情報もリアルタイムに探索ルートへ反映できるようになった。渋滞回避ルートを再探索すると、新ルートと旧ルートを比較表示。到着時間の違いが分かりやすくなっている。

リアビューカメラの「CY-RC90KD」

 Stradaと連携するグルメ/観光スポット検索の無料スマホアプリ「おでかけナビサポート ここいこ♪」の機能も強化。6月より、新たに住所検索、電話番号検索機能を追加する。また、同アプリから「ぐるなび」、「るるぶDATA」、「Yahoo! JAPAN」の地点情報の検索が行なえ、様々な施設の最新情報で検索でき、その地点情報をナビ本体内蔵のBluetoothユニットを介してワイヤレスでナビ本体に転送して自動でルート探索する。

 別売で、リアビューカメラ「CY-RC90KD」も6月15日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12,800円前後。31万画素CMOSセンサーを搭載し、F2.0の明るいレンズを採用。画角は水平145度/垂直112度。「業界トップレベルの見やすさを実現した」としている。

(中林暁)