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ソフトバンク、初の地デジフルセグ対応スマホ2機種

'13年夏モデル。「時代はフルセグが当たり前」

孫正義社長が、スマートフォン'13年夏モデルを発表。ゲストにゴールデンボンバー、IKKOさんらが登場した

 ソフトバンクモバイルは7日、スマートフォンなどの2013年夏モデルを発表した。新端末は、業界初とする、地上デジタルテレビ放送のフルセグを視聴可能な2機種を含む、スマートフォン4機種をラインナップする。そのほか、既発表のシンプルスマホ「204SH」や、ディズニーモバイルの「DM015K」、PocketWiFiの「203Z」などを含めて、2013年夏モデルとする。

 新たに発表された4モデルのうち、フルセグ受信に対応するのはシャープ製の「AQUOS PHONE Xx 206SH」と、富士通製「ARROWS A 202F」の2機種で、ワンセグに比べて大幅に高画質な映像でテレビを楽しめる。なお、ワンセグ受信も可能で、受信状況に応じて切り替えて利用可能。2機種とも5型のフルHD液晶ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 4.2。

型番
メーカー
ディスプレイフルセグ発売時期
AQUOS PHONE Xx
206SH

シャープ
5型
1,920×1,080ドット
液晶
6月下旬以降
ARROWS A
202F

富士通
5型
1,920×1,080ドット
液晶
6月下旬以降
AQUOS PHONE ss
205SH
シャープ
4型
854×480ドット
液晶
-6月中旬以降
DIGNO R 202K
京セラ
4.3型
1,280×720ドット
液晶
-7月中旬以降

AQUOS PHONE Xx 206SH

AQUOS PHONE Xx 206SH

 5型/1,920×1,080ドットのS-CGシリコン液晶を備え、地デジのフルセグ/ワンセグが視聴可能なほか、録画にも対応。付属の卓上ホルダには、外部テレビアンテナ接続用の端子も備える。カラーはブラック、ブルー、ラスターホワイトの3色。

 カメラは1,310万画素。F1.9の明るいレンズを搭載する。ドルビーモバイルv3も搭載する。CPUはクアッドコアのクアルコム「Snapdragon APQ8064」(1.7GHz)。ストレージは32GBフラッシュメモリで、最大64GBに対応するmicroSD/SDHC/SDXCスロットも備える。MHL対応のmicroUSBを備え、テレビのHDMI端子に接続して映像出力可能。おサイフケータイ(FeliCa)やNFC、赤外線通信もサポートする。バッテリ容量は3,080mAh。外形寸法と重量は未定。

フルセグテレビの視聴に対応
ワンセグ(左)とフルセグ(右)の比較
カメラはF1.9レンズを搭載

ARROWS A 202F

ARROWS A 202F

 5型/1,920×1,080ドット液晶で、ブルーライトカット機能も搭載。地デジのフルセグ/ワンセグ視聴が行なえる。端末を手に持っている間はバックライトをOFFにしない機能「持ってる間ON」も搭載。カラーはグレースブルー、ピンク、ブラック、ホワイトの4色を用意する。

 カメラは1,310万画素。CPUはクアルコムのSnapdragon APQ8064(1.7GHz/クアッドコア)。ストレージは64GBフラッシュメモリ。最大64GBのmicroSD/SDHC/SDXCスロットも備える。バッテリ容量は3,020mAh。外形寸法は約139×69×9.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約158g。

5型フルHD液晶を搭載
グレースブルーモデル
発表会では、毎日の活動量や睡眠の深さなどをクラウドに記録できる「Fitbit」を国内独占提供することも明らかにした。リストバンドや、電話相談サービスなどを含め、月額490円の「SoftBank HealthCare」として提供
その他のスマホ新機種も。幅約60mmで片手操作がしやすい「AQUOS PHONE ss 205SH」
重さ94gで、世界最軽量の防水スマートフォンとする「DIGNO R 202K」
ディズニーモバイルの「DM015K」

「スマホ時代のつながりやすさNo.1」。スギちゃんは「繋我利スギ」に改名!?

孫正義社長

 孫正義社長は発表会で、これまでの「繋がりやすさ」改善のための取り組みを説明。公衆無線LANスポットの拡大や、基地局の「小セル化」によるトラフィックの分散などを行なっているほか、通信ログを収集し、月間6億件に上るビッグデータによって「どの基地局が何曜日の何時にどれくらい混むか」といった分析を進めているという。

 スマートフォンのデータ通信接続率などを調査したAgoopによれば、5月5日時点で、ドコモ/auに比べてつながりやすい(Yahooの防災情報アプリと、Agoopのラーメンチェッカーアプリ利用者のデータ)という結果になったという。孫社長はこうした調査結果などを挙げて「世界で最もつながりやすい。これはイメージ戦略や広告戦略ではなく、科学的根拠に基づいたもの」とアピールした。

 スマートフォンの新機種については、フルセグ対応の「AQUOS PHONE Xx 206SH」や「ARROWS A 202F」などを、「世界最強のネットワークを活用する端末」として紹介。ワンセグに比べて圧倒的に高画質なことなどを説明し「時代はワンセグではなく、フルセグが当たり前」と述べた。

「繋がりやすさ」に向けたソフトバンクの取り組み
通信ログをビッグデータとして活用
スマホのパケット接続率の調査(出典:Agoop)

 発表会には、ゲストとしてゴールデンボンバー、IKKOさん、スギちゃんが登場。ゴールデンボンバーの4人とIKKOさんは、同日に発表された「SoftBank HealthCare」で利用するリストバンド型のFitbit Flexを手首に着けて登場。「軽くて、着けていても気にならない」と驚いていた。

 SoftBank HealthCareは、Fitbit Flexと専用アプリを使ったサービスで、月額490円で提供。スポーツ時の歩数/距離や消費カロリー、睡眠時間、睡眠の深さなどをスマホ(iPhone 4S以降とAQUOS PHONE Xx 206Sに対応)で管理できる。アプリには、健康的な生活を続けた場合と、不健康な生活を続けた場合の未来の体重や顔を予測する機能も備えている。

 ゲストのゴールデンボンバーとIKKOさんも、このアプリを使って未来の予測にトライ。健康的な生活を続けた場合は、20年後の顔写真(予測)にも大きな変化は無かったが、不健康な生活を続けた場合は、5人ともシワやたるみのある顔に変化。会場からも笑いが起こった。

ゴールデンボンバーとIKKOさんがFitbit Flexを着けて登場
「SoftBank HealthCare」は、スマホで健康管理できるサービス
未来の体重や顔を予測するという機能も
ゲストの5人も、現在の顔写真から、アプリで20年後の未来を予測
健康な生活を続けた場合の20年後
不健康な生活を続けた場合の20年後

 続いて登場したスギちゃんは、ゴールデンボンバーの新メンバーに加わることを熱望。メンバーとして参加するにあたって新しい名前も考えており、「凄比弩速スギ」(スピードはや過ぎ)、「詰摩羅無スギ」(詰まらなさ過ぎ/パケ詰まりしないという意味)、「繋我利スギ」(つながり過ぎ)という3つの候補を紹介。

 「これまで『つながらな過ぎ』といわれ続け、6年間苦しんだ」という孫社長は「繋我利スギ」が特に気に入った様子で、最近ソフトバンクのCMの声がかかっていないというスギちゃんに対し、改名したらという条件でCM起用を約束。これにスギちゃんも応じ、「繋我利スギ」への改名が決まった。

ゴールデンボンバーへの加入をアピールしたスギちゃん
新メンバーとしての名前を考案
「繋我利スギ」への改名が決まった

(中林暁)