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ソフトバンク、フルセグ/DTCP+「ARROWS A 202F」

5型フルHDと地デジ遠隔視聴。2日間以上動作

グレースブルー

 ソフトバンクモバイルは、地上デジタル放送のフルセグ(12セグ)受信に対応し、5型のフルHD液晶も搭載した、富士通モバイルコミュニケーションズ製のAndroidスマートフォン「ARROWS A(エース) SoftBank 202F」を6月下旬に発売する。カラーはグレースブルー、ピンク、ブラック、ホワイト。

 ディスプレイは1,920×1,080ドットの5型液晶。同日に発表された「AQUOS PHONE Xx(ダブルエックス) 206SH」と共に、業界初の、スマートフォンでフルセグ受信に対応。「迫力ある大画面で細部まで美しい動画を存分に楽しめる」としている。

 ワンセグ受信にも対応しており、フルセグ受信時も、表示されるデータ放送はワンセグ放送の内容となる。フルセグ放送の録画はできず、フルセグ視聴中に録画ボタンを押すと、ワンセグ番組が録画される。ワンセグ/フルセグの切り替えは手動設定のほか、自動設定も可能。受信レベルが低い時はワンセグ、高い時はフルセグに自動で切り替える。EPGについては、フルセグ視聴時はフルセグ用の情報を取得できるようになる予定。

 なお、地デジのコンテンツ権利保護については、B-CASカードを用いない新しいソフトウェア方式(コンテンツ権利保護専用方式)を採用している。

フルセグ視聴画面
ワンセグ視聴画面
フルセグ視聴時も、録画を開始するとワンセグ番組が録画される
フルセグ/ワンセグは固定設定と自動切り替えの両方に対応する
データ放送は、ワンセグのみ対応
番組表の画面
DTCP+対応のDiXiM Playerアプリをプリインストールし、外出先でも対応サーバーの番組を視聴可能

 DLNA/DTCP+にも対応しており、家庭の対応NASなどに録画した番組を、LAN内だけでなく、インターネット経由での遠隔視聴する事も可能。デジタルライフ推進協会(DLPA)が策定している、「リモートアクセスガイドライン」に準拠したサーバーと連携可能。対応機器については今後、DLPAのホームジに掲載予定だという。なお、地上デジタルのフルセグ番組をストリーミング視聴する場合は、IEEE 802.11a/nでの接続が推奨されている。

 これ以外にも、スマートフォンに録画番組をワイヤレスでダビングし、屋外再生を可能にする「持ち出し視聴」や、スマートフォンで途中まで再生した番組の続きから、テレビ+レコーダで再生できる「リレー再生機能」も備えている。

左からグレースブルー、ピンク、ブラック、ホワイト

 液晶ディスプレイは、空気層を無くして光の乱反射と拡散を低減させる「Super Clear Panel」を採用。映像の色合いを最適化し、クリアな質感を表現するという「高性能映像処理エンジン」と組み合わせ、鮮やかな表示を実現したという。MHLやMiracastにも対応する。

 また、横画面専用の動画視聴機能「シアターモード」を搭載。同梱する音響ダクト付きの横置き卓上ホルダにセットする事で、バッテリを気にせず、高音質で動画の再生が可能。別売のイヤフォン接続時には、バーチャル5.1chサラウンド機能の「Dolby Mobile v3」も利用できる。さらに、「ブルーライトカットモード」を使えば、画面から発せられるブルーライトを約30%カットできる。

付属の卓上ホルダで視聴しているところ
Miracastに対応する
ブルーライトカットモードのON/OFFが可能

 また、約3mの距離から毎分12.5リットルの水をかけたり、水道水の水深1.5mに沈めて30分放置しても動作するIPX5/IPX8相当の防水機能を搭載。IPX5相当の防塵機能も備えている。背面にはスマート指紋センサーを備え、暗証番号の代わりに、指紋でもロック解除が可能。

 大容量バッテリを搭載しているのも特徴で、容量は3,020mAh。急速充電機能や省電力アプリ「NX!エコ」も備え、「電池切れを心配することなく二日間以上の利用を実現した」という。連続通話/待受時間は未定。

 カメラは外向きに有効約1,310万画素、内向きに有効約125万画素のCMOSを採用。外向きカメラには「パーフェクトチューニング」機能を備え、逆光や暗い場所でも綺麗な撮影ができるという。また、レリーズタイムラグを抑えた撮影を可能にする「ゼロシャッター撮影」機能も利用可能。

 CPUはクアルコムのSnapdragon APQ8064(1.7GHz/クアッドコア)。Bluetooth 4.0に対応。内蔵メモリは2GB、ストレージメモリは64GB。64GBまで対応するmicroSDXCカードスロットも装備。通信機能は3Gや、下り最大76Mbpsの「SoftBank 4G」に対応。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n/ac(ドラフト版/2.4GHz、5GHz)をサポート。テザリング機能や、NFC、おサイフケータイ、赤外線通信も備えている。

 OSはAndroid 4.2で、「ヒューマンセントリックエンジン」を搭載。傾きと揺れから手に持っているかどうかを自動で検知する「持ってる間ON」や、机やソファーなど水平な場所に置くと約5秒でスリープ状態になる「水平時すぐにスリープ」を備え、省電力化を実現。タッチ位置を自動で補正する「おまかせタッチ」や、誤操作を防止する「うっかりタッチサポート」、周囲の明るさを検知してバックライトを調整する「スーパークリアモード」、「ふせたらサウンドOFF」なども備えている。

 外形寸法は約139×69×9.8mm(縦×横×厚さ)、重量は約158g。

5型のフルHD液晶を搭載
本体側面
背面

(山崎健太郎)