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アップル、iPadからコントロールできるDAW「Logic Pro X」

17,000円。Drummer/Flex Pitchなど新機能

Logic Pro X

 アップルは、デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)ソフトウェア「Logic Pro X」を16日よりMac App Storeで提供開始した。価格は17,000円。対応OSはOS X 10.8.4以降で、解像度1,280×768ドット以上のディスプレイ、4GB以上のメモリが必要となる。

 プロ用に設計されたという新しいユーザーインターフェイス(UI)を採用。曲に合わせて様々なドラミングスタイルやテクニックで自動演奏するバーチャルセッションプレーヤーを実現する「Drummer」や、オーディオレコーディング用に統合的にピッチ編集を行なう「Flex Pitch」などを搭載する。

 また、MacとiPadをワイヤレスでペアリングし、Mac上のLogic ProをiPadから自由にコントロールできる「Logic Remote」を新搭載。サウンドライブラリの操作やソフトウェア音源のコントロールなどがiPad上からも行なえる。Smart Controlにより、1つの動作で複数のプラグインやパラメータを操作し、音をデザインできるとする。

Logic Remote

 ドラムトラック全体やボーカルトラック全体など、複数のトラックをまとめて管理できる「Track Stacks」や、ミキサーのUI改善、スコアエディタの機能強化なども行なっている。Logic Pro XのアセットをFinal Cut Pro XやそのほかのAppleアプリケーションにシームレスに移動できるほか、新たにMusicXMLフォーマットにも対応。記号や装飾音が付いた楽譜も、そのままの形でほかの楽譜アプリケーションに移行できるという。

Drummer

 新機能のDrummerは、ロック、オルタナティブ、ソングライター、R&Bといったジャンルに分かれた15人のドラマーの中から一人を選択。曲に合わせて様々なスタイルやテクニックで、自動演奏を行なう。ピッチやビブラートの変更を自由に行なえる「FlexPitch」も搭載する。内蔵のシンセサイザーやキーボードのコレクションも拡充している。

 また、Logic Pro Xのライブ演奏用アプリケーション「MainStage 3」もMac App Storeで提供開始。価格は2,600円。

(臼田勤哉)