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ハーマン、JBLのカタツムリ風USBスピーカー

実売5,980円の「PEBBLES」。バスパワー動作

カタツムリのような独特のフォルムが特徴

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのUSBスピーカー「PEBBLES」(ペブルス)を9月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5,980円前後。カラーはBLACKとWHITEの2色。

 本体直出しのUSBケーブルを備えたアクティブスピーカーで、PCとUSB接続する事で利用できる。USBバスパワーで動作するため、ケーブル1本のシンプルな接続だけで利用できるのが特徴。ステレオミニのアナログ入力端子も1系統備えており、スマートフォンやポータブルプレーヤーとも接続できる。

 USB DACとしての機能は16bit/48kHzまでに対応。専用ドライバなどのインストールは不要。さらに、独自のコンピュータ・シミュレーションを駆使したというDSPも採用し、ナチュラルなサウンドを実現するという。

PEBBLES(ブラック)
PEBBLES(ホワイト)
USBスピーカーとして利用できる

 右チャンネルのスピーカー側面に、ロータリー式のボリュームコントローラーを配置。指で回すことで、直感的かつスピーディーに音量調整ができる。なお、音量の調整はPCと連動する。

スピーカーの側面
右スピーカーの内側側面にはロータリー式のボリュームコントローラー。アナログ音声入力も備えている
利用イメージ

 スピーカーの形状は、カタツムリのような独特のフォルムが印象的で、50mm径のフルレンジユニットを前面に、やや上向きに配置。デスクトップに設置した際、リスナーの耳へダイレクトに音を届けている。

 ドライブするアンプはデジタルアンプ。エンクロージャはリアバスレフで、バスレフポート効果を最大限に引き出すために、独自開発のスリップストリーム・ポートを採用。

 消費電力はUSBバスパワーからの2.5W。外形寸法は78×150×132mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1kg。ステレオミニ入力用のアナログ音声ケーブル(45cm)も付属する。

PCと組み合わせたところ
前面にフルレンジユニットを内蔵している

定位に優れたクリアサウンド

 短時間ではあるが試聴したので、印象をお伝えしたい。最大の特徴は、カタツムリのようなフォルムだが、これが効果を発揮し、非常に定位感に優れたスピーカーになっている。

 ノートPCの左右に設置して聴いてみると、ヴォーカルが中央にシャープに定位するだけでなく、その位置が、PCのディスプレイ部分を超え、自分の正面、目の高さあたりにフワッと浮かぶ。そのため、PCを見下ろすように聴きはじめても、自然と目線が上を向いてしまって面白い。

 カタツムリの殻の外周にあたる部分にユニットを内蔵しているため、一般的な箱型スピーカーと比べ、バッフル面が少ない。そのためか、定位する音像が極めて立体的で、点音源の利点を感じさせる、三次元的な音場が楽しめる。

 サイズからは想像できないほどレンジは広く、ヌケが良く、クリアな高域に負けない、シッカリとした低域も再生できている。サイズの面で、地鳴りのような低域を再生するのは難しいが、信号処理で無理やり低域を強調して歪んだようなサウンドにはなっておらず、あくまでストレートなサウンドを追求しているところに好感が持てる。実売約5,980円の、低価格なPC用スピーカーではあるが、音質面の志の高さと、目をひくデザイン性を兼ね備えた注目モデルと言えるだろう。

(山崎健太郎)