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上半期のBDソフト市場は前年比36%増。国内アニメが51%

GfK調査。ソフト全体は1%増の1,094億円

映像ソフトのジャンル別金額構成比。左が'12年通年、右が'13年上半期(出典:GfK Japan)

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK)は21日、2013年上半期のセル映像ソフト販売動向を発表した。このなかで、Blu-rayソフト市場が金額で前年比36%増となったことなどを明らかにした。

 2013年上半期におけるBlu-ray/DVDなどセル映像ソフト市場は、数量が前年比3%減の2,534万枚、金額は同1%増の1,094億円となった。金額の増加はBlu-rayソフトの伸長などで平均単価が上昇したためで、BDソフトは数量が前年比29%増の767万枚、金額は同36%増の419億円まで伸長。「前年にいったん鈍化した成長率は再び上向いた」としている。セル映像ソフト市場全体に占めるBDの割合は、金額ベースで38%となった。

 ソフト全体をジャンル別に見ると、国内アニメと邦画が好調。国内アニメは劇場公開作品の充実により拡大し、金額構成は2012年通年から5%ポイント増の29%となった。一方、洋画は新作旧作ともに伸び悩み、金額構成比は11%と、前年に続き構成比を下げた('12年通年は12%)。音楽も、'12年通年から1%ポイント減の32%となった。

 BDのジャンル別構成比は、国内アニメが51%で最大ジャンルを維持。2番目は音楽で19%だった。販売金額が前年同期の約1.8倍と好調の邦画は、構成比で6%となった。

 販売チャネル別の金額構成比は、ソフト全体ではEコマースが52%、メディアストアが28%、家電量販店が9%となった。BDでは、Eコマースが66%、メディアストアが17%、家電量販店が12%だった。

 GfKは、2013年の展望について「市場を牽引するビッグタイトルに恵まれた上半期と比べ、下半期は前年比としてはやや落ち着くものとみられる」とし、通年では数量/金額ともに前年をわずかに下回ると見込んでいる。また、BD市場については「下半期も好調さを維持すると見られ、金額ベースで前年のおよそ1.3倍に成長する」と予測している。

(中林暁)