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シャープ、亀山第2工場でスマホ向けIGZO液晶の生産開始

 シャープは17日、今年度中に亀山第2工場において、スマートフォン向けIGZO液晶パネルの生産を開始すると発表した。

 2006年8月に稼動した亀山第2工場では、第8世代の大型マザーガラスを用いて大型テレビ向け液晶パネルを生産、2012年3月にIGZOディスプレイ技術を導入し、タブレット端末やノートPC向けの中小型液晶パネル、高精細モニタ向けパネルを生産してきた。

 第8世代の大型マザーガラスでは、スマートフォン向け高精細液晶パネルの生産は困難とされているが、薄膜トランジスタの小型化により光の透過率を向上させるIGZOディスプレイ技術と、生産プロセスの最適化により、世界ではじめて実現。大型マザーガラスで効率的な生産が可能になるという。

 シャープでは「IGZOディスプレイの特長である“低消費電力”“高精細”“タッチパネルの高性能化”を活かし、スマートフォン向けパネルの旺盛な需要拡大に対応するとともに、タブレット端末、ノートPC、4Kディスプレイなどアプリケーションの拡大を図っていく」としている。

(山崎健太郎)