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音展'13がお台場で開幕。ハイレゾ関連展示多数

新ウォークマンやスーパーハイビジョンなど

会場の入り口

 オーディオ・ビジュアル関連の総合展示会「オーディオ・ホームシアター展 2013」(音展)が18日、東京・お台場の「タイム24ビル」にて開幕した。期間は10月18日(金)〜20日(日)で、入場料は無料。ただし、会場内で行なわれる一部のイベントは有料。ここでは、ソニーやオンキヨー、JVCケンウッドなどのブースをレポートする。

会場はタイム24ビルに

 「音展」は、これまで秋葉原で開催されていたが、今年からお台場にある「タイム24ビル」に会場が変更された。最寄り駅はゆりかもめのテレコムセンター駅で、徒歩約2分。温泉テーマパーク・大江戸温泉物語の向かいにある白い19階建てのビルだ。りんかいせんの東京テレポート駅からは徒歩約18分となる。詳しいアクセス方法は音展のサイトに記載されている。

ゆりかもめのテレコムセンター駅、改札を出たら右手(北口)へ
青海フロンティアビルには入らず、空中通路の左側にある階段を降り、ビル沿いに進むと
会場となるタイム24ビルが見える
大江戸温泉物語の向かい側に位置している
会場の様子

ソニー

 18階にブースを構えたソニーでは、「ハイレゾリューション・オーディオ試聴会」と題し、1TB HDDを内蔵し、DSDやFLACなどのハイレゾ再生に対応したHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」や、プリメインアンプ新モデル「TA-A1ES」、USB DACアンプ「UDA-1」などを使ったシステムを用意。ハイレゾ音源を試聴できるデモを行なっている。

USB DACアンプ「UDA-1」
HDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」
プリメインアンプ新モデル「TA-A1ES」
「TA-A1ES」の内部

 さらに、ポータブル環境でもハイレゾ再生が楽しめる製品として、ウォークマン新モデル「NW-ZX1」や「NW-F880」を詳細。それらを、ハイレゾ再生対応のヘッドホンとして訴求している「MDR-1」、「MDR-10」シリーズ、バランスド・アーマチュアとダイナミック型のハイブリッドイヤフォン「XBA-H3」などと組み合わせて訴求している。

 ウォークマンとのデジタル接続に対応し、PCと接続すればDSDの再生もできるヘッドフォンアンプ「PHA-2」、DSD録音やFLAC再生も可能なPCMレコーダ「PCM-D100」なども、ハイレゾ対応製品として展示されている。

NW-F880と「MDR-1」
高音質なハイエンドウォークマン「NW-ZX1」
ヘッドフォンアンプ「PHA-2」や、「MDR-1」、「MDR-10」シリーズなどのヘッドフォン新製品も一堂に
PCMレコーダ「PCM-D100」

 また、ホームシアターコーナーも構築。4K/60p対応のフラッグシップ4Kプロジェクタ「VPL-VW1100ES」(178万5,000円)や、同じく4K SXRDパネルを搭載しながら、小型・低価格化を実現した「VPL-VW500ES」(84万円)の、プロジェクタ新製品2機種も展示している。シアターでは投写デモも実施。4K映像のクオリティを確かめる事ができる。組み合わせているAVアンプも、新機種の「TA-DA5800ES」だ。

VPL-VW1100ES
VPL-VW500ES
VPL-VW500ESに搭載されているレンズ
4Kシアターで画質が体験できる
AVアンプ「TA-DA5800ES」

JVCケンウッド

リスニング・ラウンジ

 JVCケンウッドのブースでは、ケンウッドブランドのミニコンポ「Kseries」の新製品として10月中旬から発売する、ネットワークアンプ「A-K905NT」やCDチューナアンプ「A-K805」などをメインに訴求。いずれも100kHzまでの広帯域再生の実現と歪特性を改善した新開発デジタルアンプや、独自の高音質化技術「K2テクノロジー」を搭載しているのが特徴で、「A-K905NT」にはDLNAのネットワークプレーヤー機能も備えている。

 18階の見晴らしの良い一室をリスニング・ラウンジに仕立てており、「A-K905NT」とウッドコーンスピーカーなどを組み合わせたシステムの音を聴きながら、ゆったり休憩できるブースにもなっている。

A-K905NTのサウンドを聴きながら休憩できる
新開発デジタルアンプの基板なども展示されている

オンキヨー/TEAC

 オンキヨーのコーナーでは、ヘッドフォン・イヤフォンの新製品を参考展示。既にヘッドフォンではケーブル交換が可能である特徴を活かし、ヘッドフォン部分は同じながら、「ES-HF300」(ハイグレードケーブル採用) 、「ES-FC300」(通常ケーブル採用モデル)の2機種を展開しているが、このハイグレードケーブルに、リモコンマイクを追加したスマートフォン対応向けの発売を予定しているという。カラーもシルバーを基調とした新しいものを採用しており、価格は「ES-HF300より少しアップする予定」だという。

 同様に、イヤフォンの「IE-HF300」にも、リモコンマイクケーブルを採用したモデルを追加予定。

 会場ではLGのハイレゾ再生対応スマートフォン「G2 L-01F」を試聴プレーヤーとして用意。なお、オンキヨーでも、e-onkyoで配信中のハイレゾ音源を再生できるスマートフォン向けアプリを開発しており、「今年の夏以降に提供予定」としているが、この開発は現在も継続しているとのこと。今後、何らかの動きが出てきそうだ。

ES-HF300をベースに、ケーブルにリモコンマイクを追加したモデルを参考展示
IE-HF300にもリモコンマイクケーブル採用モデルを追加。なお、リモコンマイクケーブルのみの単品販売は現在のところ予定されていない
LGのハイレゾ再生対応スマートフォン「G2 L-01F」
サウンドバーとワイヤレスサブウーファで構成されるサラウンドシステム「LS-B50(B)」
テレビを上に乗せて使用できる3Dサラウンドスピーカー「LS-T10(B)」
TEACのシステムも展示されている

オヤイデ電気

 オヤイデのブースでは、導体に銀を使ったスピーカーケーブル「5N Pure Silver Speaker Cable」を参考出品。幅10mm、薄さ0.2mmという、かなり平べったい形状が特徴で、ウレタン被覆を採用。銀素材を活かし、高域の高精細な再生が可能という。2014年の発売を予定しており、価格は未定だが「10万円クラスにはなる」という。

導体に銀を使った」5N Pure Silver Speaker Cable」

 さらにスウェーデンEntreq製の「グランドボックス」2機種を参考展示。木製ケースの内部に、独自の研究で導かれた複数の金属層と、金・銀・銅・亜鉛などの金属パウダーを配合。どちらも非常に重く、コンポラックの下段などに入れておけば、ラックの振動を低減できる。

 さらに、背面にアースケーブル接続用の端子を装備。オーディオ機器の空き端子とグランドボックスを接続する事で、迷走電流を抑える“仮想的な大地”として使用できる。内容物によって価格が異なり、Tellusというモデルは10万円台前半、Silver Tellusは20万円台後半を予定。どちらも2014年春頃の発売が検討されている。

スウェーデンEntreq製の「グランドボックス」
背面端子にコンポのアースラインを接続。仮想的な“大地”として使用できる

ヤマハ

 ヤマハは、単品コンポの「S3000」シリーズや、22年ぶりに登場したセパレートAVアンプ「A5000」シリーズ、リニューアルされたSoavoスピーカー「NS-901」シリーズなどを用いたシアターを設置。ピュア/シアターの音質を確認できる。

ヤマハの単品コンポ「S3000」シリーズ
リニューアルされたSoavoスピーカー「NS-901」シリーズも

NHK

8K/スーパーハイビジョンのディスプレイと、22.2チャンネルの3次元音響システム

 2階の研修室202には、NHKが8K/スーパーハイビジョンのディスプレイと、22.2チャンネルの3次元音響システムを設置している。ディスプレイは、シャープと共同開発した85型のスーパーハイビジョンディスプレイ。

 コンテンツは、バッハ「トッカータとフーガ」、オットリーノ・レスピーギ:「ローマの松」、「紅白歌合戦 2012」を用意。超高精細な映像と、ホールトーンに包み込まれるようなサラウンドが体験できる。

その他

 モニターオーディオのブースでは、11月21日に発売予定のオールインワン・オーディオシステム「ASB-2」を展示。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は173,800円前後。サウンドバータイプの形状で、AirPlay、DLNAプレーヤー機能、アンプ、スピーカーを内蔵。音楽ファイルは24bit/96kHzまでサポートする。HDMI入力も備え、ARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応。光/同軸デジタル入力、アナログ入力、ラジオも内蔵。

モニターオーディオ「ASB-2」
パイオニアのブースでは、TADの新製品であるSACD/CDプレーヤー「TAD-D1000」、D/Aコンバータ「TAD-DA1000」などを用いた試聴デモを実施。別のブースでは、CEATECでも展示していた、Miracast対応シアターバー「SBX-N700」を参考展示。HDMI出力を備え、スマートフォンとワイヤレスで接続。スマホの画面やコンテンツをテレビに表示できるため、HDMI入力を備えたテレビであれば、シアターバーを追加する事で、スマートテレビ的な機能も手に入る事をアピールしている

 eme-audioのブースでは、販売しているハイブリッドイヤフォン「H-200」や「H-100」、ダイナミック型「D-200R」を紹介しているほか、新製品として開発しているイヤフォンも参考展示。平型ケーブルにリモコンを備えたモデルで、ダイナミック型ユニットを搭載した購入しやすい価格帯のモデルとして開発中。より幅広い層に訴求するモデルを目指しているという。

 さらに、コンパクトなオーディオシステムも参考展示。いずれも手のひらに乗るほど小さく、別筐体の電源とセットになったスピーカー用アンプ、USB DAC機能も備えたヘッドフォンアンプ、それらよりも小型な筐体のヘッドフォンアンプをラインナップ。USB DAC機能の仕様などを検討している段階で、PCやヘッドフォンと親和性の高いコンパクトオーディオとして製品化を目指しているとのこと。

eme-audioの新イヤフォン
コンパクトなオーディオシステムの試作機。一番下から、アンプの別筐体電源、スピーカー用アンプ、USB DAC搭載ヘッドフォンアンプ、ヘッドフォンアンプ。左が、電源部の中身

 クリプトンやPromotion Group of Blu-ray Disc for High Resolution Audioのブースでは、Blu-ray Disc Audioを積極的に訴求している。映画などのBDビデオ規格に準拠しながら音質にこだわったタイトルで、映画などのBDビデオでは、フルHDの映像やドルビーTrueHD/DTS-HD MasterAudioなどの高音質なサラウンド音声を収録するのが一般的だが、BDの規格として、24bit/96kHzや24bit/192kHzといったハイレゾの高音質データを非圧縮のリニアPCMで収録する事もできる。

 これを利用し、映像は収録しなかったり、静止画など最低限のものを収録しつつ、メディアの容量を高音質データの収録にふんだんに活用。CD(16bit/44.1kHz)を超える音質の音楽ソフトとして販売するもの。メモリーテック、クリプトン、キュー・テック、カメラータ・トウキョウらが提案・推進。ブースでは最新タイトルの紹介や、BDプレーヤーでの再生デモなどが行なわれている。

クリプトンのブースでBlu-ray Disc Audioを体験
壁にBlu-ray Disc Audioのタイトルがギッシリと展示
SPECのブースでは、30万円を切るデジタルプリメイン「RSA-888」(左)を展示しているほか、先日発表されたばかりのプリメイン「RSA-M5」を披露(右)。最上位モデルのパーツやオイルコンデンサを採用しており、価格は714,000円
DYNAUDIO JAPANは、「HI-END SHOW TOKYO 2013」でも展示した「Excite」のシリーズを紹介。ブックシェルフの「X14」、センターの「X24C」、フロア型の「X34」、「X38」の4機種が10月末頃から発売予定
オーロラサウンドのブースでは、10月から発売を開始したトランス式ボリュームコントロールシステムを採用したプリアンプ「PREDA(プリダ)」を展示。アナログレコード、ネットワークプレーヤーと接続し、アナログ再生/デジタル再生の聴き比べデモを実施している
同じくオーロラサウンドの「HIFACE DAC-Pro」。イタリア・M2TECH製のUSB DAC「HIFACE DAC」をチューンアップしたもの
長野の南木曽で、木の食器などを手掛けるカネキン小椋製盆所(おぐらせいぼんじょ)も出展。ろくろを回して木を削り、器を作る伝統工芸のメーカーだが、スピーカーも手がけている。展示したのは新製品の「回折型スピーカー 明日香」。欅(けやき)を使っており、円筒状のバッフルを採用しているのが特徴。価格はペアで105,000円
個性的なフォルムのスピーカーを手掛けているセラミックアートスピーカー。花柄のモデルは名前がまだなく、価格はスタンド込みで100〜120万円程度を予定。背後の音響調整パネルは、寿洋の「スペーサー アコースティックパネル」。中央にアルミ反射材とアルミ粉末を焼結させた板を配置、斜面部は漆喰塗。斜面部には、コーヒー豆、もしくはおがくずを混ぜて塗りこむことで、コーヒー豆では音の情報処理を、おがくずは吸音寄りと、音の聴こえ方が変化するという

(山崎健太郎)