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「80年代の熱い音を」バーブラウンやソニー製DACを交換し音の違いが楽しめる単体DAC。クラファン開始

単体DAC「D-10VN[16BIT VINTAGE]」

Conclusionは、1980~90年代のCDプレーヤーで人気のあったDACチップ3種類の音を、基板を差し替えて楽しめる単体DAC「D-10VN[16BIT VINTAGE]」のクラウドファンディングをGREEN FUNDINGで開始した。目標は100万円で、支援期間は2025年3月18日までだが、20日16時の時点で既に170万円以上を集めている。支援プランは本体にバー・ブラウンPCM53JP-Vのボードをセットにしたものが19% OFFの209,800円など。

「最新のハイレゾDACは音がキレイだけど物足りない……」という人に向けた単体DACだという。DACチップの基板を差し替えられるようになっており、TI「バー・ブラウンPCM53JP-V」、「ソニー CX20152」、「フィリップス TDA1541A」のDACチップセットボードも用意。これらを差し替えて、音の違いが楽しめる。

通常ラインナップはバー・ブラウンのPCM53JP-V、ソニーのCX20152の2種類で、フィリップスTDA1541Aのチップセットボードは、このプロジェクトの限定(フルセット用として限定5セット)として用意される。

また、ユーザーが別途TDA1541Aを購入して利用するための、TDA1541Aが使えるブランクボードもオプションとして用意する。

これらはすべて16bit DACであるため、解像度は16bitになる。入力データは192kHz/24bitまで対応するが、各DAC ICへは最終的に16bitで入力される。「音の味付けはそれぞれのメーカー、あるいはお国柄が色濃く出ている。このD-10VNを聴くと、昔のDACは個性的だったな、と改めて感じられる」とのこと。

入力端子は、光デジタル×1、同軸デジタル×2、フロントにUSB-C×1、リアにUSB-B×1を備え、USBはフロントのUSB-Cが優先。出力は、アナログアンバランス×2、4.4mm/5極のバランスヘッドフォン出力も備える。

電源にもこだわり、元々NEC(その後オーセンティック)で「A-10」シリーズの開発に携わっていた萩原由久氏がD-10VNの電源部を設計。A-10シリーズと同じ動作原理を持つリザーブ電源を採用。「右側面に取り付けられた大容量トランスと相まって、音楽信号による電流の変動をキャンセルし、安定動作を約束する」という。前述の内蔵ヘッドフォンアンプも萩原由久氏が開発設計したもので、音決めの要であるオペアンプには5532を採用している。

外形寸法は250×250×100mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4kg。

なお、この製品はオーディオ誌の「ステレオ時代neo」がキッカケで実現したプロジェクトでもある。最新号の「ステレオ時代neo Vol.7」は16日に発売されており、この製品に関する情報も掲載されている。