Eversoloの旗艦ミュージックストリーマー「DMP-A10」。音響補正&光LAN対応

ミュージックストリーマー「DMP-A10」

ブライト―ンは、Eversoloブランドの新製品として、フラッグシップモデル「DMP-A10」の発売を開始した。価格は825,000円。発売キャンペーンとして、2025年3月31日までは770,000円で販売する。

Amazon MusicやApple Music、Qobuzなど、各種ストリーミングサービスに対応したEversoloネットワークプレーヤーシリーズの最上位モデル。音質強化だけでなく、部屋に合った音響調整を施すルーム音響補正テクノロジー、複数のストリーミングサービスを串刺しで検索するグローバルミュージックサーチ、ダブルサブウーファー出力搭載、SFPによる光LANをサポートした。

音質向上の対策として、シールド設計を徹底。電気絶縁システムを備え、回路基板からのノイズと干渉を分離。オーディオ信号のピュアな状態を確保したという。前面にあるタッチ対応6.5インチディスプレイに対してもシールド設計を施している。

また、iCouplerテクノロジーによる高度な電気絶縁回路を組み込むことで、外部DACやUSBデバイスを接続する際の高ノイズ電源からの干渉や接地ループの問題を最小限に抑制。さらに、クロック信号とデータの両方を正しい時間順序で絶縁側に送信し、それらを再同期して一貫性を維持することで、ジッターの低減と信号の精度維持を実現した。

背面

A10では、2つのサブウーファー出力ポートを用意。MIXERモードとSTEREOモードを搭載するほか、サブウーファーゲイン、クロスオーバー周波数、ディレイも個別に調整できる。

クロックについても独自の仕組みを投入。両方のオーディオ水晶発振器(45.1584MHzと49.152MHz)が一定の最適温度点で動作するよう、OCXOクロックシステム用に独自開発した温度制御技術を搭載。温度変化による周波数変動を抑制し、位相ノイズの発生を大きく低減させたという。

ネットワークスイッチやその他のネットワーク機器の高周波ノイズによる干渉を排除するため、SFPファイバーポートを装備している点もA10の特徴。光ファイバー経由でA10をローカルネットワークに接続可能。この際、ネットワークスイッチとA10が電気的に接続されないため、クリーンなオーディオ信号が伝送できるとする。

対応する音楽配信サービスは、Amazon Music、Apple Music、Qobuzなどのほか、日本未サービスのTidalもサポート。Roon Ready、TIDAL Connect、DLNA、Airplayも利用可能。再生可能フォーマットは、PCM 768kHz/32bit、DSD 512(dsf/dff/iso/dst)までをサポートする。

別売の外付けCDドライブをUSB接続することで、CD再生・リッピングが可能。底部にある2つのスロットにSSD(M.2 NVMe)を追加して音楽を保存することもできる。最大ストレージ容量は4TB。搭載DACチップはESS製「ES9039PRO」で、オーディオプロセッサは「XMOS XU316」、オペアンプチップは「OPA1612」。

外形寸法は430×310×117mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12.5㎏。