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全天球カメラ「RICOH THETA」を11月発売。実売4万円台半ば

撮影者を取り巻く空間全てを撮影。スマホ連携

 リコーイメージングは、一度のシャッター操作で撮影者を取り囲む全天球イメージを撮影できる画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー・シータ)」を11月8日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円台半ば。

RICOH THETA

 撮影者を取り巻く空間全ての「全天球イメージ」を撮影できるカメラ。独自開発の超小型二眼屈曲光学系を採用することで、上下を含む真の全天球画像の撮影を可能にした。外形寸法42×22.8×129mm(幅×奥行×高さ)、重量95gという小型軽量も特徴で、持ち運びを容易にしている。

 本体でシャッター操作が行なえ。4GBメモリを内蔵。最大1,200枚の撮影が可能。バッテリ持続時間は約200枚で、充電はmicroUSB経由で行なう。カメラを傾けた状態で撮影しても自動的に傾きを補正するため、撮影時の構えを気にせずに操作できるという。ISO感度はオート(ISO100~1600)、撮影距離は約10m~無限遠。画像ファイル形式はJPEG(Exif Ver2.3)。

RICOH THETA前面
背面にシャッターボタン

 スマートフォン連携も特徴で、撮影した画像を無線LAN(Wi-Fi)経由でスマホに転送し、アプリで閲覧できる。また、専用ウェブサイトのtheta360.comにアップロードした画像は、FacebookやTwitter、TumblrなどのSNSや、マイクロソフトのPhotosynthなどで共有できる。

 アプリはiOS版の「RICOH THETA for iPhone」を公開。iOS 6.0以降のiPhone 4S/5/5c/5sに対応する。Androidについては、2013年末までに対応予定としている。

 また、THETAとWi-Fi接続したiPhoneのGPS情報を使って、撮影画像に位置情報を付加させることもできる。

 スマートフォンを使って、離れた場所からのシャッター操作(リモート撮影)も可能。撮影した全天球画像は、アプリ内で確認できるほか、theata360.comにアップロードされた画像URLを使って、スマートフォンやパソコン上で楽しめる。

 Windows/Mac用アプリの「RICOH THETA for Windows/Mac」も公開。ダウンロードにはAdobe AIRが必要で、THETA内の画像取り込みやSNSへの画像投稿、THETAのファームウェア更新などに利用できる。

 なお、THETAの開発コンセプトなどについては、IFA 2013における西田宗千佳氏のレポートでも紹介している。

(臼田勤哉)