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【IFA 2013】「PURE MONSTER SOUND」ヘッドフォンなど

beatsは新「STUDIO/tour」、リコー「THETA」披露

 「IFA 2013」出展社の中から、ヘッドフォン/イヤフォン、スピーカー、デジタルカメラなど、期間中の発表会やブースで披露された新製品を中心にレポートする。

MONSTER

同社会見ではおなじみのセグウェイに乗って登場したNoel Lee CEO

 MONSTERは、9日に“Head Monster”ことNoel Lee CEOがキーノートスピーチに登壇。ヘッドフォンの新製品を発表した。三角形のハウジングが特徴的な「DNA」、スクエア型「INSPIRATION」の新バージョンを披露。新モデルは「PURE MONSTER SOUND」として、デザインと音質の両方を訴求していく。

 このほかにも、若年層向けのカラフルなモデル「N-TUNE HD」や、ゲーマー向けにEA SPORTSとコラボレーションしたヘッドセット「MVP CARBON」、スポーツ向けに装着性を向上させた防水仕様の「iSport」なども展開していく。

DNA
INSPIRATION
N-TUNE HD
MVP CARBON
iSport
米国の有名ラッパーや、ダンサー、バレリーナまで登場して会場に重低音が鳴り響く、異例のキーノートスピーチとなった

beats

新STUDIO

 '12年にMONSTERとの協力関係を解消し、現在「beats by dr.dre」ヘッドフォンを展開するbeatsは、定番ヘッドフォン「beats STUDIO」とカナル型(耳栓型)イヤフォン「beats tour」をリニューアル。価格は、新STUDIOが約299ユーロ、新tourが約149ユーロ。

 beats STUDIOは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載し、電池の持続時間は約20時間まで向上した。5つのLEDライトを点灯させることで電池残量を確認できる。ANC ONの状態でも、ハウジングのボタンを押すと、回りの音を聴くこともできる。カラーはブラック、レッド、ホワイト。

 カナル型イヤフォンのbeats tourには、耳にフィットするイヤーピース「wingtips」を同梱することが特徴。ユニット径は8mm。従来モデル同様に、フラットタイプのケーブルを採用する。

 Bluetoothスピーカー「beat spill」はNFC対応で、ワンタッチでスマホと接続可能。BluetoothコーデックはSBCの他にAAC、aptXもサポートする。スピーカーフォンとしても利用できる。価格は約199ユーロ。

ケーブルは着脱可能
LEDで電池残量を確認
折り畳みも可能
イヤフォンの新tour
「wingtips」により装着性を向上
Bluetoothスピーカーのbeat spill

beyerdynamic

 5日の「Showstoppers」でT51pなどの新製品を展示したbeyerdynamicは、ブースで新カナル型イヤフォン「DXシリーズ」2モデルを発表した。価格は、「DX 160 iE」が約69ユーロ、「DX 120 iE」が約99ユーロ。いずれも発売は11月を予定している。プラグ部は45度の角度に曲がっており、ケーブルへの負担を抑えている。

DX 160 iE
DX 120 iE

Philips

S5X

 Philipsは、Bluetooth搭載で、aptXやAACコーデックにも対応したアクティブスピーカー「S5X」を展示。ツイータがエンクロージャの上に飛び出たようなデザインを採用。アンプ出力は100W。光/同軸デジタル音声入力も備える。

 また、防滴仕様のコンパクトなBluetoothスピーカー「D0T」も展示。アウトドアでの利用を想定した製品で、本体をひっくり返すことで電源がOFFになる。そのほか、SpotifyやAirPlayに対応する「Fidelio」スピーカーなども出展していた。

背面
防滴のD0T
Spotify対応のFidelioなども展示

リコーは「THETA」を全世界に向けて披露

5日に行なわれたリコーの製品発表会の模様。写真はリコーイメージングの赤羽昇社長

 既に西田宗千佳氏が連載「RandomTracking」でお伝えしたように、リコーは新機軸のデジタルカメラで写真共有も可能な「RICOH THETA」(シータ)を発表。開幕前の5日にIFAで製品発表会を行ない、海外メディアからも注目を集めた。欧州では399ユーロ/329ポンドで販売される。

 撮影者を含む空間全体を1枚の写真として収め、スマートフォンやパソコンなどを使って閲覧でき、スマホからSNSにも共有可能。なお、製品の特徴や、開発の経緯、ビジネスモデルなどについては、前述の西田氏の記事を参照いただきたい。

リコーの総合経営企画室 新規事業開発センター VR事業室の生方秀直 室長が、THETAの実現する世界を説明
全天球撮影用レンズと撮像素子を2つずつ搭載。撮影時の傾きも自動補正する
撮った画像は、スマホ画面で視点移動や拡大縮小などが可能

(中林暁)